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セキュリティマガジン TREND PARK

セキュアな仮想デスクトップ(VDI)環境の構築が企業成長のカギに

仮想化が企業ITと経営にもたらすインパクト


ヴイエムウェア株式会社 代表取締役 三木 泰雄氏とトレンドマイクロ株式会社 取締役副社長 大三川 彰彦

セキュリティ確保や運用管理の効率化に加え、ワークスタイル変革などITシステムの革新を後押しするテクノロジとして注目の高まる仮想化。特に、国内市場では、ここ数年仮想デスクトップ(以下、VDI)環境を構築する企業が増えています。仮想化の進展で、これからの企業ITはどう変わっていくのか、仮想化ソフトウェアのリーダーとして業界をけん引するヴイエムウェア株式会社 代表取締役 三木 泰雄氏と、トレンドマイクロ株式会社 取締役副社長 大三川 彰彦に話を聞きました。

国内で加速するVDI普及
スマートデバイスの進展、ワークスタイル変革が後押し

  企業ITの革新を後押しする技術として、仮想化の流れが加速しています。国内における仮想化技術の導入の現状をどうご覧になりますか。

ヴイエムウェア株式会社 代表取締役 三木 泰雄氏

三木氏仮想化への戦略的な投資を始める企業がますます多くなってきました。仮想化の導入を積極的に進めてきた欧米に比べると慎重さの目立つ国内ですが、それでも約7,500の企業がVMwareを活用し、さまざまなメリットを実感されています。2012年、米国VMwareのグローバルの売り上げは22%の成長でした。日本はそれを上回る伸び率を示しており、仮想化導入における障壁が取り払われてきたという印象です。

サービス・プロバイダや先進的な企業では、仮想化による物理サーバ台数の削減に加え、仮想化運用管理の自動化ツールの導入でシステム運用効率の大幅な向上も達成されています。一方で、仮想化の運用管理を自動化することに二の足を踏まれている企業もあり、二極化が顕著になっています。仮想化をより深く活用していただくために、企業の懸念として大きいセキュリティの担保を含めたトータルソリューションを提案していかなくてはならないと実感しています。

大三川確かに、先端ITの導入という点においては、日本企業はリスクを回避しようとする傾向があり、投資に慎重という論調もあります。しかし、いまや仮想化技術の活用は競争力を高めたい企業にとって避けて通れないところまできています。われわれはセキュリティ専業ベンダーとして、仮想化やクラウドの大きな潮流をいち早く捉え、お客さまやパートナー様にとって価値の高いセキュリティ・ソリューションの開発を進めてきました。

代表的なのが、従来型の物理的なサーバだけでなく、仮想化・クラウドのサーバ環境にも一貫したセキュリティを実装できるTrend Micro Deep Security™(以下、Deep Security)です。仮想化やクラウドの導入が先行する欧米だけでなく、日本での引き合いも順調に増えています。

トレンドマイクロ株式会社 取締役副社長 日本地域担当 大三川彰彦

  仮想化の1つの形態として、社内のクライアントPCを仮想マシンとしてデータセンタで稼動させ、デスクトップの画面イメージを配信するVDIがあります。VDIの現状をどのように見ていますか。

三木氏VDIは、在宅勤務やテレワークなどといった新しいワークスタイルを支えるテクノロジとして企業の大きな注目を集めています。実は、VDIに関しては国内企業における投資熱が欧米に比べてむしろ高いと感じています。

これまでVDIを導入する企業の主な目的は、従業員に統一したデスクトップ環境を提供し、一貫した運用ポリシーを適用することでセキュリティを強化することでした。ここ2~3年は、こうしたセキュリティ強化を目的に金融機関などの特定の業種で利用されるだけでなく、地方自治体や教育機関、中堅・中小企業を含めたあらゆる規模・業種のお客さまがVDIを採用しはじめています。

大三川VDIの導入が進む背景には、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の普及があります。これに伴い、企業では従業員が私用のモバイル端末を業務に活用するケースが増えてきました。この中で避けて通れないのが、情報漏えいなどのセキュリティの問題です。いま、企業に求められるのはVDIを導入することで、従業員がどこからでもセキュアに自身のデスクトップへアクセスできる環境の整備なのです。

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記事公開日 : 2013.11.06

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