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セキュリティマガジン TREND PARK

中学生、高校生向けのセキュリティ勉強会レポート

~東京学芸大学附属国際中等教育学校をボランティア講師が訪問~


「これがニセモノのサイト?」― 不正アプリやWebサイトの手口に驚く生徒たち

勉強会中の生徒の様子としては、終始、真剣な眼差しで説明を聞いている様子が印象的でした。講師から、スマートフォンの利用や、FacebookなどのSNSの利用について問いかけたところ、中学、高校に関わらず、少なくとも全体の3割以上の生徒が「利用している」に手を挙げました。
 また、スマートフォンの脅威に関する説明の中で、個人情報の窃取を行う不正アプリとして「太陽光でスマートフォンが充電できる」と偽ったアプリを紹介すると、そのような偽アプリの存在に驚いた生徒たちの様子がうかがえました。

さらに、攻撃者の用意した不正なWebサイトと、正規のサイトを見分ける簡単なクイズも実施したところ、生徒たちは積極的に手をあげて参加していました。人気のWebサービスに偽装したフィッシング詐欺サイトについては、本物と間違える生徒もおり、手口の巧妙さにも驚いた様子でした。
一方通行の説明で、脅威や対策について伝えるのではなく、子供の身近で起こり得る例をもとに、講師からのクイズや質問を交えて参加型の講習を行ったことで、生徒の理解や学習意欲の高まりにも繋がったのではないでしょうか。

セキュリティ勉強会の様子

より生徒が意欲的にセキュリティ対策に取り組むために

勉強会後には、主幹教諭の赤羽寿夫氏にインタビューを実施し、勉強会のご感想と、セキュリティ教育に対するお考えをお伺いしました。
勉強会に対するご感想としては、生徒自身が被害者とならないようにセキュリティ対策が必要であるという観点だけでなく、インターネットマナーを心得ず行動した場合、加害者となってしまう可能性があることも改めて気付かされ、学びを得た生徒も多かったのではないか、とお答えいただきました。

同校では、生徒が社会に出たときに必要となる様々な知識を、学校教育の場を通じて実践的に学ばせたいという方針のもと、携帯電話やスマートフォンの学校への持ち込みも許可しておられます。
「帰宅時の保護者への連絡や防犯のために携帯やスマートフォンを持たせている学校がありますが、本校はそれだけが理由ではありません。例えば携帯やスマートフォンを利用することで友達同士のトラブルなどが発生した場合、学校側で子供を手助けすることで、問題解決や再発防止に向けて、子供自身が考え、学ぶ機会を与えることが必要だと考えています。これによって、大人になるまでに身につけるべきインターネットマナーの習得を学校が支援できると考えています。」と、赤羽氏は述べました。

子供を守るための手段として、携帯電話やスマートフォンなどの端末の利用環境を断ち切ることは根本の解決とはなりません。子供に対して利用の場を与えた上で、もし問題が起きたとしても、その都度トラブルの解決策について身の回りの大人と一緒に考える機会を設けることは、セキュリティ教育の観点で非常に意義があるといえます。
子供の安全なインターネット利用のために、保護者の多くが学校でセキュリティ教育を実施することを求めていることもわかっています。トレンドマイクロの調査(※)では、小学4年生~中学3年生の子供を持つ保護者の約9割が「学校でセキュリティ教育を実施してほしい」と答えていました。その理由として、「学校で教えてもらった方が子供が受け入れやすいため」(59.3%)、「教育の有無やレベルが各家庭で異なることを防ぐため」(44.4%)のほか、「ネットやSNSのマナーの知識がない」(34.5%)といった親の不安も垣間見られました(※)。このような保護者の声や実態を考えた際に、今回の勉強会のように学校でのセキュリティ教育を実施することは欠かせないといえるでしょう。

トレンドマイクロは、このような講師派遣の活動の実施だけでなく、学校やご家庭での子供への教育に活用いただける学習資料も提供しています。これらの活動により、子供の安心、安全なインターネット利用が実現できるよう、引き続き支援してまいります。

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  • ※:2013年3月 トレンドマイクロ調べ
    インターネットを利用する小・中学生(小学4年生~中学3年生)の保護者(親)412名を対象に実施したWebアンケート調査より

記事公開日 : 2013.06.03

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