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セキュリティマガジン TREND PARK

子供の安全、安心なインターネット利用のために

~セキュリティ教育における課題と対策~


◆ 親から子供へのインターネットマナー教育
-父、母や子供の年齢で生じる教育の差

これまで述べてきたソフトやサービスによる利用制限には、限界があります。子供が利用する端末は必ずしも親が管理できるものだけに限った話ではありませんし、また、ソフトやサービスで利用に関する制限を実施したとしても、パソコン操作に詳しい子供であれば、興味本位や好奇心で制限を解除することも考えられます。
子供がインターネットを安全に利用するためには、危険を回避するためにソフトやサービスで利用制限するとともに、インターネットを利用する子供自身がマナーやモラルを知り、何が良いのか悪いのかを理解しておく必要があります。こうした知識を子供が習得するためには、親や学校など周囲の大人による教育が不可欠です。
さらに、子供にインターネット利用の教育をする場合、被害を受けるだけでなく、子供自らが加害者となる危険があることも教育する必要があります。SNSや掲示板などへの安易な書き込みにより、友達の個人情報を漏洩してしまったり、相手を傷つけてしまったり、または著作権を侵害してしまうこともあります。

それでは、家庭における「教育」はどのような実態になっているのでしょうか。 調査の結果、親は家庭内で子供のインターネットマナー教育に対して非常に意欲的であることがわかりました。全体の9割以上が家庭内でインターネットやSNSを利用するにあたっての教育を行いたい、と回答しています(図3)。

図3:家庭内におけるインターネットマナー教育に対する意識

図3:家庭内におけるインターネットマナー教育に対する意識

しかし、家庭での子供のインターネット利用に関するマナー教育の現状をみてみると、父親、母親の間で差が出ていたり、子供の年齢により差が出るなど、家庭環境によって子供のインターネットリテラシーやマナーの習得レベルに差が出てしまう可能性がある実態が浮き彫りになりました。次からは、その実態を見て行きましょう。

図4:家庭におけるセキュリティ教育に関する実施状況>画像をクリックして拡大

図4:家庭におけるセキュリティ教育に関する実施状況>画像をクリックして拡大

図4:家庭におけるセキュリティ教育に関する実施状況

まず、インターネットやSNSの利用に関する教育状況をみてみます。「教育をしている」と答えた親の中でも、父親は母親と比べてやや下回る結果となりました。家庭の中でも父親、母親の間で、コミュニケーションを取る時間の違いなどから差が生じていると想定されます。また、中学生の親に比べ、小学校高学年の親の方が教育の実施率が低くなっています(図4)。
さらに、子供の利用する端末上でWebサイトの閲覧を制限していないと答えた人のうち、小学校高学年、中学生の母親は、「対策の仕方がわからないから」という理由を回答した割合が、同世代の子供を持つ父親よりも高い結果となっています(図4)。

このように、子供の年齢や家庭内の親同士の間で、対策や教育に差が生じていることがわかりました。しかし、子供の年齢に関わらず、早い段階から教育をすることが必要です。また、対策の仕方がわからないためにソフトやサービスで制限を行っていない親もいるため、親自身が子供の利用状況や必要な対策を把握することも対策の第一歩となります。

子供の安心、安全なインターネット利用のために大人がすべきこと

ここまで、子供のインターネット利用を安全に守るために、ソフトやサービスによる制限と、教育の2つの対策の徹底が重要であることを述べました。しかし、各家庭における現状をみてみると、両者とも十分とはいえない実態が浮かび上がってきました。また、子供の年齢や、対策に対する親自身の知識の違いから家庭での教育状況が異なることがわかりました。

子供のインターネット利用が当たり前となった今、子供を危険から守るための対策を、周囲の大人が早急に実施することが求められます。ソフトやサービスによる制限については、まずはセキュリティ対策ソフトなどの 導入を徹底するとともに、導入済みの家庭であっても子供の利用する端末の設定を見直すことが必要です。
また、親自身が対策にあたって必要なことを把握するとともに、子供向けの教材や、必要なコンテンツを家庭に取り入れることで、子供のセキュリティ教育を実践することをお勧めします。

家庭における教育を支援するために、トレンドマイクロは子供のセキュリティ対策の実践に必要なコンテンツとして、家庭や学校の授業の中で取り入れていただける教材を用意しています。クイズ形式でのコンテンツも取り入れ、子供がより能動的に学べる構成になっている他、保護者に向けた必要な対策等を紹介するコンテンツも含んでいます。
ゴールデンウィークの長期休みをきっかけに、子供の端末へのセキュリティ対策を考えると共に、子供と一緒に家庭におけるインターネット利用の在り方を考えてみてはいかがでしょうか。

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  • ※1: 内閣府平成24年度 青少年のインターネット利用環境実態調査より
    ※2:2013年3月 トレンドマイクロ調べ「お子様にSNS(facebook,mixi,LINEなど)を利用させたいと思いますか?」:利用させたくない38.3%、どちらかといえば利用させたくない 49.8%。どちらかというと利用させたい10.4%、利用させたい1.5%
  • ※AndroidはGoogle Inc.の商標です。各社の社名、製品名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。

記事公開日 : 2013.04.18

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