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セキュリティマガジン TREND PARK

クラウドセキュリティに関するグローバル調査からみえる現状と課題

想化技術を利用したサーバ統合がクラウド移行の契機


トレンドマイクロは2011年5月、従業員数500人以上の企業に在籍し、クラウドサービス、サーバ仮想化、および仮想デスクトップ(以下、VDI)ソリューションのいずれかの購買について意思決定権限を持つITプロフェッショナルを対象に、『クラウドセキュリティに関するグローバル調査』を実施。
日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、インド の6カ国それぞれ200人、計1,200人に行ったWebアンケートの回答が明らかになりました。本稿では、その結果において注目すべき点について解説します。

クラウドへの移行は国内でも着実に進行
セキュリティがクラウド導入の最大の懸念事項

国内外のクラウドの導入状況を見ていきましょう。パブリッククラウド、プライベートクラウド、その両者を組み合わせたハイブリッドクラウドのいずれにおいても運用中、実装中と回答した企業は、国内に比べ国外が10%以上多いことが分かります。クラウドへの移行は国外が先行していますが、5割以上の国内企業はクラウドの導入に向けてすでに試験導入や検討を始めています。クラウド市場は国内においても浸透が進むことが予想されます。

クラウドの導入状況

「貴社は以下のステップのどの段階にありますか」の設問に対して、試験的導入中・検討中と答えた国内企業はパブリッククラウドでは全体の55.5%、プライベートクラウドでは全体の55.5%(回答者数:日本200名)

とはいえ、クラウドの導入にあたって多くの国内企業は、セキュリティをはじめ、費用対効果や投資収益率が不明確なこと、性能や有効性、使用可能時間についても懸念を抱えている実態が浮き彫りになりました。クラウド利用時の懸念事項はセキュリティが、2位の投資収益率が不明瞭なことに約16%の差をつけて60%のトップ。クラウド市場は確かな盛り上がりを見せているものの、企業にとってファイアウォールの外側に置くことになるデータそのものや、データを預けるクラウド基盤の安全性がどのように担保されているか見えないことがクラウド導入の最大の阻害要因になっているようです。

クラウドを採用する上でのリスクや障害(国内)

「クラウドコンピューティングサービスを採用する上でのリスクや障害は何ですか」の設問に対して、「クラウドのデータやインフラストラクチャへの関心」を60%の回答者が選択、「費用対効果、または投資収益率が不明瞭」を43.5%の回答者が選択、「クラウドサービスの性能、有効性、使用可能時間」を43.0%の回答者が選択(回答者数:日本200名)

こうした中で、企業はクラウドベンダーやクラウドサービスをどのように見ているのでしょう。最も多くの賛同を得た見解として、「共有ストレージは暗号化なしでは攻撃に弱い」がトップに挙がりました。また、「クラウド内でデータが保護される仕組みが詳しくわかればクラウドの使用を検討してもよい」は同意しないユーザが最も少なく、企業はクラウドに預けるデータのセキュリティに大きな関心を示していることが分かります。

実際に、調査対象の半数近くにあたる44%の企業は、過去12カ月以内にクラウドサービスにおけるデータセキュリティの不備や問題を経験したことを報告。企業内ネットワークにおけるセキュリティ侵害を経験した企業が24%であることを受けると、クラウド上でセキュリティの問題に直面している企業は多いと判断できます。

クラウドに対する不安や懸念(国内)

「クラウドベンダーやクラウドコンピューティングサービスに関する説明文に対してあなたはどの程度同意しますか」の設問に対して、「共有ストレージは、暗号化なしでは攻撃に弱い」に回答者の44.0%が「大いに同意する」を選択、また「クラウドのデータが保護される仕組みが詳しくわかれば、クラウドの使用を検討してもよい」に回答者の11.5%が「まったく同意しない/同意しない」を選択(回答者数:日本200名)

記事公開日 : 2011.08.30

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