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セキュリティマガジン TREND PARK

サイバー攻撃、クラウド、コンシューマライゼーションで変わる企業IT
トレンドマイクロの描く未来とは

最新の技術基盤で企業が直面する課題に包括的に応える
エバ・チェン トレンドマイクロ株式会社 代表取締役社長兼CEO


企業においてクラウドへの移行やスマートフォンの活用が急速に進んでいます。新しいITの潮流がワークスタイルをより柔軟なものに変える一方で、サイバー攻撃など企業を取り巻く脅威は深刻になっています。企業が直面する課題に、トレンドマイクロはどう応えていくのでしょうか。トレンドマイクロ 代表取締役社長 兼 CEO エバ・チェンに、描く未来像を聞きました。

サイバー攻撃、クラウド・仮想化、コンシューマライゼーション時代、
今企業に必要なセキュリティとは

―ビジネスにおいて、スマートフォンなどのスマートデバイスを活用する機運が高まっています。こうした潮流は、企業のIT環境をどう変えていくのでしょうか。

エバクラウド環境の整備が進み、スマートデバイスの利用も活発になっています。スマートデバイスを積極的に活用したワークスタイルの追求が進めば、クラウドへの移行は今後一層進展していくでしょう。では、こうしたITの潮流は、企業にどのようなインパクトを与えるのでしょうか。

かつての企業のIT環境は、管理の行き届いたデバイスと企業内の物理サーバから成る非常にシンプルなものでした。クラウド・仮想化が進み、今では、従業員がスマートフォンなど多様なデバイスを通じ、様々なシステムや環境に存在するデータやアプリケーションにアクセスできるようになったことで、保護すべきネットワークの境界がなくなりつつあり、デバイスへの限定的な対策のみで安全を確保することが難しくなってきています。

一方で、特定の企業や組織を狙う標的型攻撃やモバイルを標的とする脅威は深刻化しています。標的型攻撃の9割以上は、スピアフィッシングから始まるというデータもあります(※)。SNSが個人や企業に広がる今、SNSに公開された情報を攻撃者が収集し、攻撃メールに利用することはそれほど難しいことではありません。クラウドやスマートデバイスなど新しいIT環境がビジネスに浸透するほど、攻撃の対象となる危険も高まる恐れがあることを理解しなければいけません。

― 企業はこれからのセキュリティをどのように考える必要があるのでしょうか。

エバ私たちは、それぞれの分野に有効なセキュリティのアプローチを次のように考えています。

まず、特定の組織を狙い、入念にカスタマイズされた標的型攻撃に対抗するためには、全ての企業に一律に提供されるソリューションでは不十分です。攻撃を検知・分析するだけでなく、検知した情報をインテリジェンスに変え、個々の攻撃特性に対し、最適な防御になるようソリューションをカスタマイズしていくことが、攻撃の被害を最小化する有効な手段になります。

次に、クラウド・仮想化で複雑化するIT環境には、より管理がシンプルでパフォーマンスを損なわないソリューションが必要です。それぞれの環境を守るセキュリティソリューションを一つのプラットフォームで管理できれば、ビジネスの柔軟性やコスト効率性を損なわないセキュリティ対策が実現できます。
ITの活用では、利便性とセキュリティが相反するものとして比較されがちですが、複雑で管理が困難な製品では、利用自体が回避されることもあります。私たちセキュリティベンダには、企業が仮想化・クラウド環境のメリットを最大限享受できるように、それぞれの環境に最適化されたソリューションを提供することが求められています。

また、スマートフォンやSNS、Dropboxなどストレージサービスの利用などコンシューマライゼーションが急速に進む中、これまでのデバイスやアプリケーション単位で講じる対策では十分とはいえません。これからは、従業員がどんなデバイスやアプリを通じて情報にアクセスする場合であっても、安全に情報資産を扱えるよう、情報資産に着目し、それを保護するアプローチが有効です。

記事公開日 : 2013.04.24

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