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セキュリティマガジン TREND PARK

トレンドマイクロ、制御システム向けセキュリティ市場へ本格参入

社会機能を停止させない、可用性が重視される制御システム向けソリューションを拡充


トレンドマイクロは11月19日、工場の生産管理や、電力・ガス・水道の供給監視などに利用される制御システムを対象としたセキュリティ市場に本格参入することを明らかにしました。制御システム向けセキュリティソリューションの第1弾として、工場や社会インフラの制御システムを脅威から守るセキュリティソフト「Trend Micro Safe Lock(以下、TMSL)」を2013年1月から提供します。2015年には制御システム向けセキュリティ事業で年間15億円の売上を目指し、制御システムセキュリティ事業をトレンドマイクロのエンタープライズビジネスにおける1つの柱に育てます。

定期的なパターン更新が困難な制御システムに対し、包括的なセキュリティを提供

発表会の冒頭で取締役副社長 大三川 彰彦は、「トレンドマイクロはこれまでの約25年間、ICT(Information and Communication Technology)の分野においてセキュリティで貢献できる領域を広げてきました。昨今では、工場や社会インフラを狙うサイバー攻撃が相次ぎ、制御システムICS(Industrial Control System)を対象とするセキュリティ需要が急速に高まっています。このニーズに対応すべく、制御システムセキュリティ事業をまず日本から立ち上げます」と語ります。

トレンドマイクロはこれまで、既存顧客を維持・拡大する領域としてのSCM(Secure Content Management)ビジネスと、新規に開拓・成長する領域としてのソリューションビジネスの両輪でエンタープライズビジネスを展開してきました。今回の新戦略で後者の新規開拓・成長領域に制御システムセキュリティ事業が加わり、事業領域を大きく拡大します。

制御システム向けセキュリティソリューションの第1弾として、工場や社会インフラの制御システムを脅威から守るセキュリティソフト「Trend Micro Safe Lock(以下、TMSL)」を2013年1月より提供します。これまで、インターネットを経由せずに感染するウイルス対策として、USBメモリ内のウイルス・スキャンを行う「Trend Micro USB Security™」、およびオフライン端末向けのウイルス検索・駆除ツール「Trend Micro Portable Security™」を提供してきました。これにTMSLが加わり、これら3製品で、インターネットに常時接続せず、定期的なパターン更新が困難な制御システムに対して、包括的なセキュリティを提供することになります。

図1 トレンドマイクロのエンタープライズビジネス

図1 トレンドマイクロのエンタープライズビジネス

今回の発表で、トレンドマイクロが制御システムセキュリティ担当のチームを組織し、顧客企業のニーズや市場環境の変化に柔軟に対応できる体制を整備することも明らかにされました。既存パートナーとの協業による販売を推進していくとともに、新規パートナーとなる制御システムベンダーへのOEM提供も進めていく方針です。大三川は、「経済産業省をはじめとする政府・業界団体とも密接に連携し、2013年の下半期には制御システムセキュリティ事業を海外にも展開していきます」と話します。

記事公開日 : 2012.12.20

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