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Trend Micro NAS Security™

NASへの組み込み型セキュリティ対策ソリューション

中小規模オフィスで、共有ストレージとして利用されるネットワーク接続ハードディスク(NAS)に対する組み込み型セキュリティソリューションです。Linux OS 版のNAS上でウイルス対策を実現することで、早期のウイルス感染発見の実現、社内におけるウイルスの感染被害拡大を最小限にとどめます。

本製品に関するお知らせ

Trend Micro NAS Security™は、中小規模オフィスで、主に共有ストレージとして利用されるネットワーク接続ハードディスク(NAS)に対する組み込み型セキュリティソリューションです。

ベネフィット1.Linux版中小規模オフィス向けNASのセキュリティ対策を実現

Trend Micro NAS Security™は、Linux OS 版のNAS上でウイルス対策を実現することで、早期のウイルス感染発見の実現、社内におけるウイルスの感染被害拡大を最小限にとどめます。

ベネフィット2.組み込み型なので導入も手間なし、管理もツールで簡単に実現

Trend Micro NAS Securityは中小規模オフィス向けNASへプレインストールされて出荷されます。Trend Micro NAS Securityが搭載されたNASを購入するだけで、共有ストレージへのセキュリティ対策が簡単に実現できます。NAS上での対策が可能ですので、ウイルススキャンのためにサーバを別途用意する必要もありません。
専用の管理画面が提供されていますので、NASのセキュリティ対策状況も簡単に把握できます。

ベネフィット3.組み込み型NASセキュリティ、複数年ライセンス付きだから面倒なし

Trend Micro NAS Security搭載型のNASであれば、購入後、インターネットにつなぎ、電源を入れれば自動的にアクティベーションが行われ、パターンファイルなどのアップデートや対策が行われるようになります。ご利用にあたり複雑な設定や知識は必要ありません。
複数年版のライセンスを込で販売しているセキュリティNASモデルを購入いただければ、更新手続き不要で、契約年数期間内、Trend Micro NAS Securityを継続してご利用いただけます。

※ 上記期間にかかわらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾数に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。

※ すでにTrend Micro NAS Securityに対応したファームウェアバージョンを搭載済のNASにおいても後から追加購入で本製品のライセンスを購入いただければ、お使いのNASをそのままでTMNASをご利用いただくことができます。詳細は各ベンダーごとに異なりますので、各ベンダーにお問い合わせください。


ファイルストレージエリアのウイルス・スパイウェア検索・隔離

NAS内のファイルストレージ領域に書き込まれるファイルに対してウイルス/スパイウェア対策を行い、検出されたウイルス/スパイウェアを隔離処理、共有ストレージへのウイルス感染ファイルの侵入を防ぎます。

提供される対策機能:

  • リアルタイム検索/予約検索/手動検索
  • ウイルスおよびスパイウェアの検知・駆除

インターネット経由でのパターンファイルの自動更新

最新のウイルス/スパイウェア対策を実現するため、インターネットよりパターンファイルや検索エンジンの自動アップデートを行います。

ライセンスのアクティベーション

  • Trend Micro NAS SecurityがプレインストールされたNASは、インターネットに接続されると自動的にトレンドマイクロの認証サーバにアクセスし、アクティベーションが行われます。利用開始にあたりアクティベーションコードの入力などの作業は不要です。
    ※ アクティベーションにはインターネット接続環境が必要です。オフライン環境ではアクティベーションが行われません。
    ※ Trend Micro NAS SecurityがプレインストールされたNASに限ります。
  • Trend Micro NAS SecurityがプレインストールされていないNASにて、後から本製品を利用したい場合、手動でのアクティベーションも可能です。NASベンダー所定の方法によりTrend Micro NAS Securityをインストールし、別途オプションパックに同梱される新しいシリアルナンバーをTrend Micro NAS SecurityのUI上から入力します。サポート契約有効期間内に上記を実施することで、サポート契約有効期間の延長も可能になります。

    ※ 上記期間にかかわらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾契約に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。
    ※ インストール可能な対象NAS、インストールの方法、オプションパックなど詳しくはNASベンダーにお問い合わせください。

Webブラウザからの対策状況の確認、設定変更等をリモート管理

Webブラウザを使用して、設定、検索、ログの表示を簡単に行えます。

対応Webブラウザ

Windows環境
Internet Explorer(6.0 SP2以降)
FireFox(1.5以降)
Mac環境
FireFox(1.5以降)


ベンダー 対応モデル 備考他
株式会社バッファロー
TeraStation 5800 TS5800DV5シリーズ
Trend Micro NAS Securityがプレインストールされた8ドライブベイ搭載のTeraStation 5800。
5年間のサポートサービスバンドルモデル。

※ 上記期間に関わらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾契約に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。
株式会社バッファロー
TeraStation 5600 TS5600DV5シリーズ
Trend Micro NAS Securityがプレインストールされた6ドライブベイ搭載のTeraStation 5600。
5年間のサポートサービスバンドルモデル。

※ 上記期間に関わらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾契約に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。
株式会社バッファロー
TeraStation 5400 TS5400DV5シリーズ
Trend Micro NAS Securityがプレインストールされた4ドライブベイ搭載のTeraStation 5400。
5年間のサポートサービスバンドルモデル。

※ 上記期間に関わらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾契約に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。
株式会社バッファロー
TeraStation 5200 TS5200DV5シリーズ
Trend Micro NAS Securityがプレインストールされた2ドライブベイ搭載のTeraStation 5200。
5年間のサポートサービスバンドルモデル。

※ 上記期間に関わらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾契約に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。
株式会社バッファロー
TeraStation 3000 TS3400Rシリーズ
オフィスのパソコンのバックアップに適したラックマウント対応のエントリーモデルNAS。
オプションパックのOP-TSVCシリーズを追加購入することでTrend Micro NAS Securityを利用することができます。

株式会社バッファロー
TeraStation 3000 TS3400Dシリーズ
オフィスのパソコンのバックアップに適した4ドライブエントリーモデルNAS。
オプションパックのOP-TSVCシリーズを追加購入することでTrend Micro NAS Securityを利用することができます。

株式会社バッファロー
TeraStation 3000 TS3200Dシリーズ
オフィスのパソコンのバックアップに適した2ドライブエントリーモデルNAS。
オプションパックのOP-TSVCシリーズを追加購入することでTrend Micro NAS Securityを利用することができます。

株式会社バッファロー
TS-8VH16L/R6VC5
Trend Micro NAS SecurityがプレインストールされたセキュアなTeraStation(高速モデル)。
5年間のサポートサービスバンドルモデル。

※ 上記期間に関わらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾契約に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。
株式会社バッファロー
TS-6VH12L/R6VC5
Trend Micro NAS SecurityがプレインストールされたセキュアなTeraStation(高速モデル)。
5年間のサポートサービスバンドルモデル。

※ 本製品には、Trend Micro NAS Securityに関し、アクティベーション後、5年間のウイルスパターンファイルアップデートを含むサポートサービス料金が含まれています。
※ 上記期間に関わらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾契約に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。
株式会社バッファロー
TS-QVH8.0L/R6VC5
Trend Micro NAS SecurityがプレインストールされたセキュアなTeraStation(高速モデル)。
5年間のサポートサービスバンドルモデル。

※ 本製品には、Trend Micro NAS Securityに関し、アクティベーション後、5年間のウイルスパターンファイルアップデートを含むサポートサービス料金が含まれています。
※ 上記期間に関わらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾契約に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。
株式会社バッファロー
TS-WVH4.0L/R1VC5
Trend Micro NAS SecurityがプレインストールされたセキュアなTeraStation(高速モデル)。
5年間のサポートサービスバンドルモデル。

※ 本製品には、Trend Micro NAS Securityに関し、アクティベーション後、5年間のウイルスパターンファイルアップデートを含むサポートサービス料金が含まれています。
※ 上記期間に関わらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾契約に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。
株式会社バッファロー
TS-XHL/R6VCシリーズ
Trend Micro NAS SecurityがプレインストールされたセキュアなTeraStation(スタンダードモデル)。
1年・5年のサポートサービスバンドルモデル。

※ 本製品には、Trend Micro NAS Securityに関し、アクティベーション後、5年間のウイルスパターンファイルアップデートを含むサポートサービス料金が含まれています。
※ 上記期間に関わらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾契約に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。
株式会社バッファロー
OP-TSVCシリーズ
既にお持ちのバッファロー社製中小規模オフィス向けNAS で、Trend Micro NAS Securityを利用可能にするオプションパック。併せてサポート契約期間の延長にもお使いいただけます。
1年間/3年間/5年間のサポート契約期間を選べます。

※ 本製品には、Trend Micro NAS Securityに関し、アクティベーション後、1年間/3年間/5年間のウイルスパターンファイルアップデートを含むサポートサービス料金が含まれています。
※ 上記期間に関わらず、Trend Micro NAS Securityは、当該使用許諾契約に同意された日から5年を超えてご使用いただくことはできません。
株式会社アイ・オー・データ機器
HDL-XR/TM3シリーズ
HDL-XR/TM3シリーズはウイルス対策機能を搭載したLAN DISKです。保存されるファイルがウィルス感染していないかをリアルタイムでチェック、万が一発見した際は管理者に連絡、自動で隔離します。また、ウイルスパターンファイルはインターネットを通じて定期的に更新されます。
株式会社アイ・オー・データ機器
HDL-XR-ETM1
通常は3年間のライセンスを最長5年まで延長可能な追加ライセンスをラインアップします。製品には3年分のライセンスが添付されていますので、最長2年(延長ライセンス2個)まで延長可能です。
株式会社アイ・オー・データ機器
HDL-XR-STM3
従来のHDL-XRユーザー様用のオプションソフトもご提供します。このオプションソフトをお使いのHDL-XRにインストールすることにより、HDL-XR/TM3同等のウイルス対策機能を実現可能です。

【関連情報】

TeraStation×Trend Micro NAS Security™ PCOnline 掲載記事(PDF:1.11MB) 


NASは、安価かつ設定のしやすさからコンシューマはもちろんエンタープライズでも広がりを見せている。今回はNASの主要ベンダーにNASのメリットを最大限に享受する方法、そしてどのような機能が重要となるのか選定のポイント聞いた。


全て開く

「NASは金庫」と語るアイ・オー・データ、その真意とは?

I・O DATA/HDL-Sシリーズ

アイ・オー・データは、個人法人ともにPCの周辺機器から、データのバックアップや転送速度高速化が可能なソフトウェアまで提供している。法人向けNASでは、市場へ参入した当初から、NASが使用されるシーンを想定し、データの二重化や冗長性を活かしたRAID構成を持つ製品を投入しており、市場シェアでも上位に位置している。

今回は、同社のNAS製品の開発から販売までを手がける事業戦略部のコーポレート製品戦略課課長の宇津原武氏に、同社が変動する市場や今後予想されるビジネスITに対して、NASを選定するポイントなどを紹介していただいた。

NASはデータを預かる金庫

アイ・オー・データ事業戦略部コーポレート製品戦略課課長 宇津原武氏——御社のエンタープライズNAS製品はどのようなシリーズがありますか?

宇津原氏 大きくはLinuxベースのOSを搭載した通常モデルとWindows Storage Sever搭載モデルの2つに分けており、それぞれ、BOX型、ラック型でドライブ構成も2ドライブ、4ドライブと、お客様の用途に対して自由に選べるようにしています。

——特徴的な機能について教えていただけますか?

宇津原氏 ほとんどの製品は、HDDが故障してもデータを保持できるRAID機能を搭載しています。4ドライブの主力製品には、2台のHDDが同時に故障してもデータを保持できるRAID6に対応しており、さらに、利用容量よりもデータ安全性を追求した「RAID1m+S」にも対応しています。これは、ミラーリングとホットスペアを組み合わせる事で、運用の利便性も考慮しながら、高いデータの冗長性の確保を実現しています。

——データの安全性がとても優れているんですね。

宇津原氏 そのほかにも、レプリケーション機能やeSATA HDDを使用したミラーリング機能も備えています。
また、バックアップ機能も工夫しました。「履歴差分バックアップ」機能では、バックアップの世代管理が出来るだけでなく、バックアップ先のディスク容量を増やさない仕組みを取り入れています。フルバックアップによる世代管理を行っている様に見せかけて、内部では前回の差分だけをバックアップを取ることで、バックアップ時間の短縮と、ディスクの実使用量の低減に寄与しています。

——非常にデータの保持性を重要視されているように感じますが、そのきっかけはどのようなものだったのですか?

宇津原氏 バックアップはこれまで、テープシステムなどいろいろなカタチで行われてきました。しかし、実際に復旧しようとすると「うまく復旧できない」「管理者の手間が掛かる」「自動化には、高価なシステムが必要」など制約も多かった。そのような悩みに対して、NASの扱いやすさや安価である点に着目し、バックアップの敷居を下げてお客様の“データを守る”に対するイメージを変えていきたいと考えました。

——これまでのストレージ環境を見直して、お客様に最適な環境を提案したかった、そういうことですね。

宇津原氏 NASを含めたストレージ製品はお客様のデータを預かる「金庫」のようなものです。もしもNASが故障しても、新しい部品と交換すればそれでOKということではありませんよね。
お客様はNASに何を求めていて、NASが何を提供出来るのか、ここを、今まで蓄積した経験を元に、機能として盛り込んでいます。また、従業員規模に合わせて、NASを使ったデータを取り巻く環境全般を提案、構築するソリューションも充実させています。

——「データを預かる金庫」というのは仰る通りですね。

宇津原氏 運用支援やサポートにも力を入れています。弊社独自の「NarSuS(ナーサス)」は、法人ビジネス向けNASに無償で提供しているサービスです。お客様のNASの稼働状況を弊社のデータセンターに蓄積し、過去の稼働状況と比較したり、その推移を確認することで、装置の不調の兆候を見定める事ができます。例えば、ファンの回転数や機器内温度などの変化を見ることで、消耗品の劣化状況などを察知する事も出来ます。
また、障害が発生した場合は、対処のガイダンスを表示する事で、初動を早くし、大事にならない様なアドバイスを行います。勿論、弊社の保守サービス(有償)などをご利用いただければ、実際の対処のお手伝いも可能です。
装置が壊れてからあたふたと動くのではなく、出来るだけ早い段階での対処を行う事で、結果、お客様の大事な資産であるデータの保全にもつながり、ダウンタイムを軽減し、少しでも長く、安心してNASを使用いただける事にもなると確信しています。

 

従来の利便性を崩さずに安全性を確保

アイ・オー・データ事業戦略部コーポレート製品戦略課課長 宇津原武氏——セキュリティ機能にはどのようなものがありますか?

宇津原氏 Trend Micro NAS Security(TMNAS)をプリインストールした製品をご用意しています。共有フォルダはウイルスが蔓延しやすいという側面もありますが、保存される前に防ぐことで蔓延を防ぐことができますよね。

——TMNASを選んだ理由は?

宇津原氏 セキュリティは「万が一を起こさない」ことが主な目的であるため、お客様もベネフィットを感じづらいです。反面で使い勝手を阻害する様な、設定がややこしいのでは、お客様に使っていただけなくなってしまいます
。 TMNASのリアルタイムスキャンは、「共有フォルダにデータを保存する」という感覚で済みますし、アップデートやフルスキャンのスケジューリング機能を使用すれば、社員がNASを頻繁に使用する時間帯に「何だか重い」と思われることも起きません。

——ユーザーに意識をさせないで、データを守るということですね。

宇津原氏 例えばNASの性能のうち、セキュリティを確保したことで常に80%しかパフォーマンスが発揮できないとします。攻撃を受けなければそれに超したことはないですが、攻撃を受けたとしても20%分と引き換えに防いだのでは弊社としても本意ではありません。
TMNASならば、お客様の使用環境に合わせて、100%と80%が柔軟に変動します。ウイルスの侵入を防ぐその瞬間には80%になりますが、それ以外では常に100%の状態でNASが使用できるというのは大きなメリットではないでしょうか。

——お客様からの反応はいかがですか?

宇津原氏 正直なところ、あまりセキュリティに関してリプライはありません。これは、TMNASがそれだけ意識をさせていないということなのでしょう。
しかし、データの保持性を意識するとセキュリティは今後も重要な要素ですので、「必要性の意識をつける」ことには、継続して力を入れていきたいと考えています。

——「意識をさせない」と「意識をつける」というのは矛盾していませんか?

宇津原氏 「安全なんだから少々の使いにくさは我慢してください」はベンダー側の理由であって、それをクリアにしていくのが弊社やトレンドマイクロ様の使命です。
一方で、セキュリティを確保することがどれだけ重要かはお客様に考えていただかないといけません。クライアント端末も多様化し、機密情報の漏洩、紛失、盗用の事例は確実に増えています。これらに対して、お客様が感じたあらゆる脅威に最適となる対処方法をご提案したいと考えています。また、NASを「金庫」と言いましたが、金庫の中身だけではなく金庫自体も守る方法も、今後は示していければと考えています。

——具体的にどのようなトピックがありますか?

宇津原氏 昨今の日本では入退室管理が徹底しておりますが、海外ではPCそのものが盗難されるという事例はまだまだ多いです。弊社のNAS製品は特に中規模製品の引き合いが大きいですが、このクラスのタワー型NASは小型ですし、ラックマウント型であればHDDが交換しやすい。これは反面で持ち出しやすいことでもありますよね。
海外の事例とお話しましたが、例えば、社内に犯人がいた場合はどうでしょうか。入退室をすり抜けて、部門や部署で使われているNASをやすやすと持ち出す。こういった事も、現実的には起こり得るという事を伝える必要があると考えています。

——こうした事態にはどのように対処すれば良いのでしょうか?

宇津原氏 特定のネットワークでなければNASのデータが取り出せないようにする機能を持った製品もございます。仮に、NASが盗難された場合、ネットワーク上にある暗号化解除Keyを持った別のServerと通信が出来なければ、NASのファイル共有がオープン出来ません。NASという物質的な損失は発生しても、中のデータの漏えいにより、自社内外に対して多大なる損害発生するような事も防ぐ事が可能です。

 

費用対容量+安心安全=エンタープライズNAS

——今後のNAS市場についてお聞かせいただけますか?

宇津原氏 仮想環境の共有ディスクとしてNASを使用するというお客様は多く、これからも増えていくと考えられることから、市場としても伸びて行くと感じています。また、お客様もどんどん安価で性能の高い製品を求められるので、こうしたニーズにもしっかり対応していきたいと考えています。

——「安価な製品が求められる」とコンシューマNASのほうに分があると思うのですが、エンタープライズNASの優位点は?

宇津原氏 弊社のエンタープライズNAS製品のうち、最も人気があるのは中規模向けの製品で、中小企業の根幹として、また部門や部署のファイルサーバとして利用されるケースが多いです。このため、「(社内や部門内に)ITに精通した人材がいない」場合もあり、費用対容量からコンシューマNASを選定される場合もあります。

——価格と容量だけで考えられてしまうと分が悪いですね。

宇津原氏 最近はコンシューマNASも、多機能で高速化していますので、使用用途によっては最適なケースもあります。
しかし、ビジネスで重要となるのは、事業の継続性や保存データの安全性です。システムを止めずにHDD交換が出来るなどのメンテナンス性や、稼働状況の蓄積により、装置の健康状態を見えるかするNarSuS、セキュリティを確保できるTMNASなどの機能は、費用対容量にビジネスで最重要な“安心安全”の要素を加えることができますので、かえってエンタープライズNASのほうに分があるのではないでしょうか。

——最後にアイ・オー・データ様の今後の展望をお聞かせください。

宇津原氏 ビジネスシーンの変化に伴い、NASを取り巻く環境もどんどん変化しています。これに対してNarSuSの対象範囲を広げるほか、現在研究・開発しているユニークなセキュリティ機能をNASに盛り込み、対応していきたいと考えています。
利便性を損なわないのはもちろんですが、より高い利便性を提供するためにも市場を先読みして、お客様や市場自体を牽引していきたいとも考えています。

——ありがとうございました。

バッファローが語るNAS市場、そして込める想いとは

デジタルライフ、もっと快適に BUFFALO/TeraStation

バッファローは、マウスなどのPCサプライから無線LANやメモリなど幅広いPC関連製品を提供している。家庭用はもちろん、法人向けの製品もラインナップしており、高いスペックを持つNAS製品を市場に投入し、高いシェアを誇っている。

今回は、同社でNAS製品のマーケティングを担当している株式会社バッファロー ソリューション事業部 グルーバル・プロダクト・マーケティング部・コーポレート・プロダクトグループに所属する鷲野 哲也氏に話を聞いた。

中規模オフィス向けNASが人気を集めている

株式会社バッファロー ソリューション事業部 グルーバル・プロダクト・マーケティング部・コーポレート・プロダクトグループ所属 鷲野 哲也氏——御社の法人向けNAS製品について教えていただけますか?

鷲野氏 弊社では、300ユーザー以上の大規模オフィス向け、50~150ユーザーの中規模オフィス向け、そして50ユーザー以下の中小・SOHO向けと大きく分けて3つのNASシリーズを提供しています。これら規模別のシリーズを、用途や環境に合わせてスペックや機能を最適化してさらに細かくシリーズ分けしております。

——それぞれの規模別の特徴は?

鷲野氏 大規模オフィス向けでは、大容量で高速、そして電源やホットスワップ機能による高可用性も備えており、データセンター需要にも対応できるモデルなども用意しています。中規模オフィス向けは、使用される環境もさまざまであることからスペックや機能を細分化しているほか、どのようなシーンにも対応できる機能を盛り込んでいます。
最後に中小企業・SOHO向け製品では、価格を押さえながらもレプリケーション機能やホットスペア機能を備え、可用性を確保しています。

——特に人気があるのは、どの規模のシリーズですか?

鷲野氏 中規模オフィス向けのNAS製品です。
お客様がNAS製品を選定される際、まずスピードを重視されます。次に容量に対する単価。この二つのバランスや機能の豊富さが人気を集めているのではないでしょうか。また、お客様のオフィス環境に柔軟に対応できる機能を持つため、汎用性が高い点でも高い評価をいただいています。

——中規模オフィス向け製品で特徴的な機能を教えてください。

鷲野氏 iSCSIとNASを同時利用できる機能のほか、IPカメラと連携し録画データを保存、閲覧することができます。また、特筆すべきはトレンドマイクロ社の『Trend Micro NAS Security(TMNAS)』をプリインストールしている点でしょうか。

——これまではウイルス機能を搭載していなかったのですか?

鷲野氏 ライセンスキーを購入して追加することが出来ました。しかし、昨今のセキュリティトピックから当社でも、購入してすぐ使えるようにしたい、と考えていました。また、お客様からの要望や問い合わせも増えていたため、最も人気が高いTeraStation5000シリーズに“機能のひとつ”として追加いたしました。プリインストールされていることを活かし、ウイルスが検出された時にはメールで通知する機能に加え、アラーム音でお知らせする機能もあり、NASの液晶画面に表示することも出来るので、お客様が迅速に把握することが可能です。

 

ネットワークだけを守れば良いはNG!

株式会社バッファロー ソリューション事業部 グルーバル・プロダクト・マーケティング部・コーポレート・プロダクトグループ所属 鷲野 哲也氏——セキュリティ機能にはどのようなものがありますか?

鷲野氏 まず、Active Directoryとの連携機能があります。ファイルやフォルダへのアクセス制限が一元管理できるので、管理の手間が大幅に省けます。また、ディスク暗号化機能も備え盗難にも対応できるほか、共有フォルダにアクセス制限を設定することも可能です。そのほか、物理的に盗難を防止するセキュリティースロットも搭載しています。

——セキュリティ機能としてTMNASを選んだ理由は?

鷲野氏 お客様にリアルタイムでウイルスチェックが出来る機能を提供したいと考えたからです。 攻撃はいつどこから受けるのかわかりません。こうした攻撃を即座に把握し対応ができる。これはとても重要です。TMNASは、このような弊社の考えを実現するには最適でした。

——どこから攻撃を受けるかわからない。セキュリティを考える上では重要ですね。

鷲野氏 これまで、ストレージは線で繋がっていたことが多いと思います。しかし、ITがビジネスの根幹をなし、冗長性が要求されるようになりました。また、クラウドコンピューティングが登場、普及することで、個々のストレージ容量を一つにまとめて「プール化」する必要が出てきました。これにより、ストレージ相互を繋げるネットワークは線から「メッシュ型」へと移行してきています。

——「メッシュ型」では侵入経路も増え、攻撃箇所の特定もしづらいですね。

鷲野氏 昨今のサイバー攻撃は、企業を長期に渡って攻撃することも多く、“目立たない”という特徴を持っています。こうした攻撃からお客様を守るために、データの保存時にリアルタイムでウイルススキャンができるTMNASは頼りになりました。

——一般に侵入経路が増えても入り口となるネットワークを守っていれば問題ない、と考えられているため、NASにウイルスチェック機能は必要ないと言われてしまうことはありませんか?

鷲野氏 侵入経路はインターネットからだけではありません。予めウイルスが仕込まれたフラッシュメモリ、マルウェアに感染してしまった個人の端末など、経路は多種多様です。ネットワークだけを完全に守っていても、そこを迂回されてしまえば意味がなくなってしまいます。
バッファローが集めた、また寄せられたこうした情報をお客様に伝えていくためには、VC製品のように“カタチ”にするほうがわかりやすい、とも考えていました。

——ネットワークとともに各機器でもセキュリティを意識し、確保することが重要、それをVC製品からお客様に伝えたいということですね。

鷲野氏 このような体制を整えておくことは、万が一にも攻撃を受けてしまった場合に被害を受けた箇所が特定しやすいというメリットもあります。サイバー犯罪の恐ろしいところは、自社の取引先や提供サービスのユーザーにも影響してしまう点です。もしもの事態に適切な対処を行うために、セキュリティも「メッシュ型」で対応しておくことはとても重要です。
「必要ないのではないか?」と思われている部分へセキュリティ機能を盛り込んだ。そこから、セキュリティに対する意識の改革も行いたいと考えています。

——VC製品の評判はいかがですか?

鷲野氏 おかげさまでお客様からは高い評価をいただいています。
中・小規模オフィスのNASを導入いただくお客様の中には、NASやIT選任の担当者がいないということもございます。TMNASは、管理ツールなども用意されており簡単に設定ができますし、必要であればログ情報や不正プログラムの最新情報を把握することなども可能です。

——実際にVC型番のNASを導入していただいたお客様から不満などが出たことはありますか?

鷲野氏 VC型番がついたNAS製品にもTMNASについても不満の声はありません。
セキュリティ製品でお客様が手間に感じてしまうのは、設定とライセンスの更新です。Web設定画面から簡単に設定できることに加え、NAS製品をインターネットに接続すれば自動でアクティベーションを行い、定義ファイルのアップデータの設定が行われます。そして、VC製品では5年間のライセンスが付与されていますので、5年間更新の手間もありません。
こうした手間がないのに、強固なセキュリティが確保できることが、お客様から高評価をいただく所以ではないでしょうか。

 

今後のNAS製品に要求されることとは?

——最後に今後のNAS製品の展望についてお聞かせいただけますか?

鷲野氏 今後も仮想環境のニーズは高まって行きます。今まではワンフロアにサーバがずらりと並ぶデータセンターが主流でしたが、“コンテナ型”のような小規模なデータセンターも増えてくると予想できます。NASは安価で導入できる上にネットワークに接続すればすぐに使用できる。小規模なデータセンターを素早く稼働させるには有利ですので、市場は今後も右肩上がりで伸びて行くと予想できます。

——市場が変化する中で、NASへの要求も変わって行くのでしょうか?

鷲野氏 より高い可用性が求められるのではないでしょうか。データセンターでNASを使用いただくのであれば、故障による停止などはあってはなりませんよね。NASの故障率を下げることやバックアップ機能を充実させることも今後は重要になるでしょう。また、電源やストレージそのものを冗長化するニーズは今後も高まっていくと考えています。

——市場の変化に対してバッファロー様が今後目指していることは?

鷲野氏 冗長構成、つまり「メッシュ型」へと移行していけばセキュリティを確保する必要があります。ハードウェアのスペックを上げ、セキュリティソフトの検知速度や精度を高めて、より素早く高いレベルでスキャンができる環境を提供していきたいと考えています。
そのためにも、トレンドマイクロ様と情報交換や共同開発など、今後も協力して取り組んで行きたいと考えています。

——ありがとうございました。