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導入事例:株式会社リコー

AWSへの移行を機にセキュリティ強化に着手
グローバル顧客の商談情報を扱う情報共有基盤の安全と安定稼働を実現


導入の背景・課題

株式会社リコー ビジネスソリューションズ事業本部 サービス事業センター 事業戦略室 サービス企画グループ リーダー 坂上 智亮 氏

1936年の創業以来、印刷機を皮切りに、複写機、ファクシミリ、レーザープリンター、複合機、デジタルカメラなど、様々な製品の製造・販売を手掛けてきたリコー。近年は、ドキュメント運用管理業務をトータルにサポートする「マネージド・ドキュメント・サービス(MDS)」などを通じて、顧客にさらなる付加価値を提供している。

同社の顧客には、複数の国と地域でビジネスを展開するグローバル企業も多い。そうした企業にソリューションを提供する際には、「日本」「米国」「欧州」「アジア・パシフィック・中国」という4極に設置されたリコーグループの各統括会社が、互いに情報を共有しながら一貫性のあるサポートを実施している。

そのための仕組みの1つが、Microsoft SharePointを利用して構築した「グローバル顧客・商談情報共有システム」である。

「文字通り、顧客情報や商談情報を共有するためのシステムです。当初は、米国のデータセンターにサーバをホスティングし、運用していましたが、利用を続ける中で、データセンターサービスの利用料や運用管理コストの増大、リソースのムダといった課題が浮上。現在は、エンタープライズシステムに関する実績が豊富なアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)にシステムを移行し、クラウド化を図ることにしました」とリコーの坂上 智亮氏は説明する。

株式会社リコー ビジネスソリューションズ事業本部 ビジネスサービスセンター サービス開発室 プラットフォーム構築運用グループ 木澤 昭夫 氏

このAWSへのシステム移行と併せて同社が取り組んだのが、さらなるセキュリティの強化である。

「顧客情報や商談情報などは、非常に機密性の高い情報です。標的型攻撃などのリスクも高まっており、セキュリティ対策には万全を期す必要がありました。AWSにも標準でファイアウォールなどのセキュリティ機能が提供されていますが、仮に攻撃を受けた際の追跡を確実に行えるようにするなど、機能面での補強が必要だと判断したのです」とリコーの木澤 昭夫氏は言う。

選定理由・ソリューション

AWSに移行するグローバル顧客・商談情報共有システムのセキュリティ強化を図るために、同社が採用したのがトレンドマイクロの「Trend Micro Deep Security™(以下、Deep Security)」である。提案したのは「リコーデザインサービス for AWS」や「リコーマネージドサービス for AWS」などを通じて、多数のAWS関連プロジェクト実績を持ち、今回の移行プロジェクト全体を担当したリコージャパンだ。

まず、評価したのが、Deep Securityが、ウイルス対策、Webアプリケーションの保護、IDS/IPSによる脆弱性対策、ファイアウォール、変更監視、セキュリティログ監視の機能など、同社がセキュリティ強化に必要だと判断した機能をオールインワンで提供できる点だ。

リコージャパン株式会社 ソリューション技術本部 技術部 インフラサポートグループ 村田 智則 氏

「加えて、安定性の高さも評価しました。最近のセキュリティソリューションは、システムの深いところまで踏み込んで問題を検出してくれるようになっていますが、それがシステムの挙動を不安定にするといった不具合を招いていることも少なくありません。そうした悪影響を及ぼすことなく、システムの安全性と安定性を両立できるソリューションであることから自信を持って提案しました」とリコージャパンの村田 智則氏は強調する。

この安定性に対する評価は、リコージャパンの経験に基づくものだ。リコージャパンは、多くの顧客にシステムインテグレーションサービスを提供する中で、様々なセキュリティ製品を取り扱ってきた。様々な検証作業、サポート窓口に寄せられる数多くの顧客の声などを元に各ソリューションを分析した結果、Deep Securityが際だった安定性を備えていることを大いに実感していたのである。

グローバル顧客・商談情報共有システムの構成

導入効果

リコージャパン株式会社 ソリューション技術本部 ソリューション開発センター 第二WSI部 第2グループ 赤間 裕之 氏

AWSにグローバル顧客・商談情報共有システムを移行したことで、リコーはコストの大幅な削減、スモールスタートによる適正なキャパシティプランニングなど、様々なメリットを享受している。

セキュリティについては、Deep Securityが提供する機能をフルに活用し、重要情報の保護を実現した。例えば、外部からの攻撃を的確に検知、遮断するのはもちろん、強化ポイントの1つとして挙げていた攻撃を受けた後の対応については、攻撃の予兆が見られた際に直ちに管理者にメールで通知。その後、Deep Securityが残す詳細なログを活用して素早く追跡が行えるようになった。

「クラウドだからといって、特別な対応を行う必要もなく、オンプレミス環境と同様の感覚でスムーズに導入できることもDeep Securityならではのメリットですね」と村田氏は語る。

加えて、セキュリティの強化に大いに貢献しているのが「脆弱性対策」機能である。

この機能は、OSベンダーなどが提供する正規のセキュリティパッチを適用できない状態でも、ルールベースのシグネチャによって脆弱性を突く攻撃パケットを検知し、ブロックするもの。いわゆる仮想パッチソリューションである。

「世界中の担当部署が利用するシステムですから、頻繁にサービスをダウンさせるわけにはいきません。検証作業も行わなければならないことから、セキュリティパッチは1カ月に1度のサイクルで適用することにしています。仮想パッチを用いれば、従来であれば脆弱性が放置されてしまうこの期間も、システムを不安なく運用できます」とリコージャパンの赤間 裕之氏は強調する。

今後、リコーでは、グローバル規模の情報共有を加速しながら、「グローバルな戦略の一貫性とローカルな親和性の両立」を目指す。「そのためには、ビジネスを支えるシステムの安全性確保は重要な前提条件となります。トレンドマイクロには、持ち前の行き届いたサポートによって、当社のセキュリティ対策をしっかりと支援してくれることを期待しています」と坂上氏は強調した。

お客さまプロフィール

  • 株式会社リコー
  • 業種:製造業
  • 従業員:108,195名(連結、2014年3月31日現在)
  • 地域:東京都、日本
  • URL:http://www.ricoh.co.jp/

複合機やプリンターなどのオフィス向けの画像機器をはじめとする「画像&ソリューション分野」でオフィスユーザーを支援する一方、サーマルメディアや光学機器、半導体、電装ユニットを製造・販売するなど「産業分野」のビジネスにも注力。「安心」「快適」「便利」の3つの側面で顧客の期待を超える価値創造を目指している。

Trend Micro Deep Security の製品詳細情報

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※ 記載内容は2015年3月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。