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導入事例:株式会社スクウェア・エニックス

セキュアなクラウドプラットフォームで
最新RPG「聖剣伝説 RISE of MANA」の躍進を支える


導入の背景・課題

「スマートフォンのゲームアプリは、サービスインからが本当の勝負。作品としての面白さに加えて、ゲームのインフラであるサーバサイドの性能や可用性、そしてセキュリティも高いレベルで維持し続けなければなりません」——。

株式会社スクウェア・エニックス 第10ビジネス・ディビジョン プロデューサー 小山田 将 氏

こう語るのは、スクウェア・エニックス 第10ビジネス・ディビジョンのプロデューサー、小山田 将氏だ。

同氏が手がけるスマートフォン向けゲームアプリ「聖剣伝説 RISE of MANA」は、1991年発売のアクションRPG「聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-」から続くシリーズ最新 作。マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を基盤として採用し、2014年3月にiPhone(iOS)版の配信をスタート。6月にはAndroid版の配信も始動させ、8月時点ですでに100万ユーザーを獲得している。ビジネスのスキームは、「Free to Play」——すなわち、基本プレイは無料で、特定アイテムに料金を課すという方式だ。

「Free to Play型のゲームアプリは、基本的に無料のコンテンツ。使い勝手や性能が悪ければ、ユーザーはすぐに遊ばなくなります」と小山田氏。「だからこそ、ゲームのサーバに対する大量のアクセスが集中し、ワークロードが一気に跳ね上がっても、通信の高速性やサーバの安定稼働を維持することが求められ、結果、Azureの採用へとつながったわけです」と続ける。

加えて、スクウェア・エニックスの場合、世界的な知名度も高く、国内外で名をはせるゲームタイトルを多く持つ。それだけに、同社のオンラインゲームは、サイバー攻撃の標的にもなりやすく、聖剣伝説 RISE of MANAを支えるAzureのプラットフォームにも強固なセキュリティが必要とされたのである。

図:Deep Securityを適用した「聖剣伝説 RISE of MANA」のシステム概念図

選定理由・ソリューション

聖剣伝説 RISE of MANAのセキュリティ確保に向けて、実際の対策を講じたのはクラウドサービスベンダーのFIXERだ。同社は、Azureのシステム構築・運用で豊富な実績を持ち、そこで培ったノウハウ・技術を土台にAzureの導入支援や24時間365日の監視運用などを行うフルマネージドサービス「cloud.config」を提供している。また、スクウェア・エニックスのゲーム・プロジェクトにもかねてから関わり、Azureの導入・運用のサービスを提供してきた。その実績から、聖剣伝説 RISE of MANAにおいても、Azure上でのプラットフォーム構築やサーバ運用・管理・監視などのサービスを一手に担っている。

そのFIXERが、聖剣伝説 RISE of MANAのプラットフォームに導入したのが、トレンドマイクロの「Trend Micro Deep Security™」(以下、Deep Security)をベースにしたセキュリティソリューション「Deep Security provided by cloud.config」だ。

株式会社FIXER 技術本部 プロジェクト推進部 部長 作原 英輔 氏

同ソリューションを導入した背景について、FIXERの技術本部でプロジェクト推進部長を務める作原 英輔氏は以下のように説明する。

「Azureのセキュリティは強固で、プラットフォームの安全性は担保されています。ですが、正規のルートをたどった不正侵入/改ざんなど、アプリケーション・レベルの攻撃に対処するには、Deep Securityのようなツールの活用が不可欠となるのです」

作原氏はまた、Deep Security活用の利点についてこうも説く。

「Deep Securityはカスタマイズも容易で、1つの製品でサーバの多層防御を実現するという利点を備えています。しかも、クラウドプラットフォーム上でのサーバのオートスケールにも自動で対応する。こうした特徴は、包括的なセキュリティ運用の効率性や経済性を高めるもので、他製品にはないDeep Securityならではの強みと言えるでしょう」

導入効果

聖剣伝説 RISE of MANAのプラットフォームは、リバースプロキシ※1やゲームサーバ、プラットフォームサーバなどのシステムから成る。このうち、データベースを背後に持つゲームサーバとプラットフォームサーバに「Deep Security エージェント」がインストールされ、単一の管理コンソール(Deep Security マネージャー)を通じた多層防御——つまりは、侵入検知・侵入防御、ウィルス対策、ファイアウォール、変更監視、セキュリティログ監視など——がかけられている。これにより、課金情報などの重要な情報に対するセキュリティが高いレベルで維持され、脆弱性対策やネットワーク監視など、セキュリティ運用・監視全般の効率化や自動化が実現されているという。

また、聖剣伝説 RISE of MANAでは、週1回のサイクルで新機能がリリースされるなど、アプリが頻繁に更新される。「そのため、リリース前にサービスのセキュリティチェックを逐一かけることは難しく、サービスに対して、どのような攻撃が、いかなるタイミングで発生しているかの情報を統計資料として残したり、脅威の傾向値を基に攻撃を事前に防いだりすることが重要になります」と、作原氏は指摘する。そうしたミッションを果たすうえでも、Deep Securityの機能とトレンドマイクロからの情報が有益であると言う。

一方、スクウェア・エニックスの小山田氏にとっては、あくまでも聖剣伝説 RISE of MANAのビジネスを成長・発展させることが最重要課題だ。ゆえに、セキュリティの確保・強化は重要であっても、その施策によって開発スピードやアプリのパフォーマンスが損なわれたり、ビジネスを圧迫するような出費が強いられたりするのは是が非でも避けたいところだった。FIXERのセキュリティソリューションは、そうした小山田氏の要求を満たす、効率性・経済性に優れた仕組みでもあったのである。小山田氏は最後にこう話す。

「ビジネス上のデメリットが何もない状態で、聖剣伝説 RISE of MANAのセキュリティがしっかりと守られています。その意味でも、Deep Securityの採用は正解だったと感じています」

※1 リバースプロキシ(Reverse proxy)とは、特定サーバの応答を肩代わりすることで、そのサーバの負荷を軽減したり、特定サーバに対するアクセスに制限をかけたりするプロキシサーバを指す。

お客さまプロフィール

株式会社スクウェア・エニックス

  • 株式会社スクウェア・エニックス
  • 業種:エンターテインメント/出版
  • 従業員:3,581人(スクウェア・エニックス・ホールディングス連結/2014年3月31日現在
  • 地域:東京都、日本
  • URL:http://www.jp.square-enix.com/

株式会社スクウェア・エニックスは、「ファイナルファンタジー」「ドランゴンクエスト」という2大RPGを代表作に持ち、エンタテインメント分野において、創造的かつ革新的なコンテンツ/サービスのヒット作品を生み続ける企業。デジタルエンタテインメント、アミューズメント、出版、ライツ・プロパティ等の4つの領域で事業を展開している。

Trend Micro Deep Security™ の製品詳細情報

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※ 記載内容は2014年8月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。