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導入事例:株式会社オルカ

専用端末向け対策サービスを提供し、ウイルス感染や
目的外利用によるトラブル発生件数を約50%削減
外航船舶の安定運航に貢献

船内専用端末のウイルス感染や目的外利用による障害から対策が必要に

株式会社 オルカ 代表取締役社長 張  思園 氏 「海運」に特化した多様なITサービスを提供するオルカ。貨物船やタンカーに向けた各種船舶管理用システムの開発・販売、船舶電子メール、船内ネットワークの構築・保守管理などを通じ、主に外航船舶の安定運航をITによって支えている。
「当社が保守管理する船舶管理用システム・専用端末の中には、国際条約で船舶への搭載が義務付けられているものも存在します。例えば、積み荷の重量や形状を基に適切な積載方法を指示する『ローディングコンピュータ』などです。これが搭載されていなかったり、正常に動作していなかったりした場合、その船は港での荷物の積み下ろしが行えません」と同社の張 思園氏は説明する。
その他にも船舶上には、業務アプリケーションを搭載したWindows OSベースの様々な専用端末が存在しており、船舶運航に欠かせないミッションクリティカルなシステムとして重要度が増してきている。
しかし近年、船員の間でもIT利用が浸透。個人利用のため、業務に関係ないアプリケーションを専用端末にインストールしたり、その際にウイルス感染させてしまったりすることで専用端末が利用できなくなってしまうケースが増えているという。「船員は、それらのアプリケーションを私物のUSBメモリで持ち込み、インストールします。このとき、ウイルスに感染するのです。無用なアプリケーションの追加やウイルス感染によりシステムが停止し、船舶の運航に遅延が発生すれば、原油タンカークラスの船舶の場合で、1日数千万円規模の損失が船会社に発生します。また、ウイルスに感染した端末が勝手に通信を行うことがありますが、船舶の通信は従量制で高額な衛星通信が一般的。意図せぬ通信によって1日で100万円もの高額な通信費請求が発生したケースもあるのです」と張氏は話す。
さらに、そういったトラブルの増加は別の問題も生んでいた。同社のシステムサポートは通常、電話・メールが中心。だが、トラブルが深刻な場合や、長引く場合には、お客さまに実費を負担してもらい、同社スタッフが出張サポートを行っている。「船の停泊地は海外の場合も多いため、かかるコストと時間は相当なもの。費用負担が発生するお客さまにとってはもちろん、その間、担当者の他の業務を止めざるを得ない当社にとっても、トラブルを未然に防ぐことは重要な課題だったのです」(張氏)。しかし、船員が一定期間で次々入れ替わる海運業界において、“運用ルール”でセキュリティ対策を求めることは非現実的。「そこで、専用端末への無用なアプリケーションのインストールや、ウイルス感染などによるトラブルを防ぐため、自社が提供・保守する専用端末に最適なセキュリティ対策の検討を開始しました」(張氏)。
 

ロックダウン型対策の導入で、ウイルスの侵入・実行、専用端末の目的外利用を防止

 選定にあたっては、アプリケーションのインストールやウイルス感染を防止することはもちろん、専用端末が利用される環境から、通信費用の発生を抑えることを考慮する必要があった。通常、ウイルス感染を防ぐには、パターンファイルに基づいて感染を防止するいわゆる「ブラックリスト型」の対策ソフトを用いる。最新の脅威に対応するため、日々のパターンファイル更新が必要となる。「しかし、高額な通信費が発生する環境において、パターンファイルの更新は現実的に不可能です」と張氏は説明する。
そこで同社が採用したのが、「Trend Micro Safe Lock™(以下、TMSL)」である。TMSLは、特定の用途にのみシステムを使用できるようにすることで、ウイルスの侵入・実行を防止するロックダウン型セキュリティ対策ソフト。許可リストに登録されていないアプリケーションの実行を防止する「アプリケーション制御機能」、脆弱性を利用した攻撃を行うウイルスなどの侵入・実行を防止する「脆弱性攻撃対策機能」を備えている。
これにより、ソフトウェアのインストールやウイルスの侵入・実行を防止することができる。さらに、Windows XPが多く稼働している専用端末において、USBメモリ経由のウイルス感染の原因として多いオートラン機能を悪用したウイルスなどの実行も防止できる。
またTMSLは、パターンファイルを利用しないため高額な衛星通信を利用することなくセキュリティ対策を実現できるのだ。
さらに同社は、TMSLが備えた「GUI」や「権限設定機能」も高く評価。条約や法律の改正に対応するため、新たな業務アプリケーションの追加が必要とされることがある際に、TMSLならセキュリティを維持しつつ柔軟な運用が可能だからだ。「現場で利用可能なTMSLの機能を制限しつつ、アプリケーションの更新作業など、一部の運用だけを現場に任せられる。これは比較検討した中でも、他にないメリットでした。お客さまの利便性向上と、当社のサポート負荷の軽減が両立できると考えたのです」と張氏は話す。

TMSLを活用した対策サービスとしてお客さまに提供
トラブルなどの発生件数を約50%削減

 こうして、船舶に搭載される専用端末のセキュリティ対策としてTMSLが有効と判断した同社は、TMSLを船舶管理用システム向けセキュリティ対策サービス 「PC Lock for Maritime」に採用。お客さまの船舶へ専用端末を納入する際に、標準サービスとして提供している。
その効果は既に数字として表れている。「例えば、端末を8台搭載した船の場合、従来は年間10件程度の問い合わせ・トラブルが発生していました。それが、PC Lock for Maritime適用後は年換算で約半分に抑えられています」と張氏は強調する。これにより、お客さまの船舶管理用システムを守るとともに、不正な通信の防止や、出張サポート回数が減ることによるお客さまのコスト負担も削減。運用性も考慮した効果的なセキュリティ対策としてお客さまからの評価も良好だという。「実績豊富なトレンドマイクロ製品を採用しているという信頼感により、当社サービスの価値向上も実現できています」と張氏は満足感を示す。
TMSLにより、お客さまにさらなる付加価値を提供するサービスを実現したオルカ。今後、同社は保守管理対象の全専用端末に対し、システム更改などのタイミングで随時、TMSLを適用していく予定だ。船舶の安定運航を支え、グローバル物流の一翼を担う同社。その取り組みに期待が高まる。

オルカが提供するTrend Micro Safe Lock™を活用したセキュリティ対策サービス

【導入先プロフィール】

名称 株式会社オルカ
所在地 〒140-0011 東京都品川区東大井5-26-22 エクシズビル3F
設立 1994年9月
資本金 1000万円
導入製品・
ソリューション
Trend Micro Safe Lock™
概要 各種船舶管理用システムの開発・販売などを手がけ、ITを利用した船舶管理業務の効率化・電子化を支援する

株式会社オルカ ロゴ

株式会社オルカ 導入事例2ページ(PDF:2.82MB)