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導入事例:徳島大学病院

医療現場の安心・安全を支えるデバイス管理を実現
病棟での情報入力、サマリー情報の提示など
タブレット端末の積極的な活用を推進


プライバシーマーク基準に準拠したタブレット端末の管理体制を目指す

徳島大学病院 病院情報センター副部長・助教 島井 健一郎氏 「単に病気を診るのではなく、人を診る」という理念を掲げ、地域住民の健やかな暮らしに貢献している徳島大学病院。隣接する徳島県立中央病院をはじめ、県内の病院や診療所とも連携し、高度な医療サービスを提供している。
積極的なIT活用に取り組んでいることも同院の大きな特徴である。院内システムの企画・運営に当たる病院情報センターには20人規模の人員が配されており、日々、ITによる医療サービス高度化の可能性を探っている。
その一環として、現在、同院が推進しているのがタブレット端末の活用だ。「これまでもPCやPDA、PHSなど、様々な情報デバイスを利用してきましたが、それではサポートしきれない領域をタブレット端末でカバーできるのではと考えたのです」と同院の島井 健一郎氏は話す。
例えば、薬剤師や管理栄養士は、病棟のフロア間を移動することが多く、大きな機器を携行するのは難しい。一方、小型のPDAなどでは扱える情報量も限定されてしまう。その点、タブレット端末は携帯性に優れている上、ほぼPCと同様の情報を扱うことができる。
しかし、多くの個人情報を扱う医療現場で利用するからには、厳格な管理体制を構築する必要がある。「さらに当院は平成18年4月に全国の大学病院で初めてプライバシーマークを取得しており、その基準に準拠した環境を構築しなければなりません。例えば、タブレット端末の貸与は、部局の上長による承認を義務付け、仮に不適切な利用があった場合には、本人だけでなく部局全体で利用が制限される、連帯責任という管理方針です。これなら、タブレット端末の必要性を部局内できちんと整理するようになる上、現場の組織体制・管理能力・団体意識を強化・向上・維持できます」と島井氏は説明する。

PC、サーバ、モバイルに至る一貫したセキュリティ対策支援に安心感

運用ルールの策定はもちろん、導入したタブレット端末を適正に管理するにはシステム的な仕組みも欠かせない。そこで、同院はMDM(Mobile Device Management)の導入を同時に検討した。
検討に当たっては、利用状況の一元管理、アプリケーションの制御、設定情報やソフトウェア更新の一括適用といった基本的な機能に加え、キャリアや特定のOSに依存しない中立的なソリューションであることなどを要件として掲げた。複数の製品やサービスを比較し、最終的に採用したのがトレンドマイクロの「Trend Micro Mobile Security™(TMMS)」である。 「タブレット端末は、劇的なスピードで進化しています。今後、常に最良のデバイスを利用していくためにも、システム更新サイクルが5、6年間隔の電子カルテなど基幹システムベンダーの契約と合わせてしまい、スピードに乗り遅れてしまうことや、キャリアやデバイスベンダーに縛られることは避けたかった。また、当院の院内ネットワークはインターネットにはつながっていません。したがって、クラウドサービスではなく、オンプレミスの製品である必要があります。総合的に判断して、TMMSが当院の事情に一番マッチしていたのです」と島井氏は説明する。
さらにトレンドマイクロ製品に対する信頼性と医療業界での実績も採用を後押しした。
例えば、最近、同院は電子カルテなどの病院情報システムを利用するクライアントPC環境を仮想化し、サーバに集約することでリソース活用や運用管理の効率、安全性を強化するVDI(Virtual Desktop Infrastructure)を構築した。VDIでは、各仮想PCにウイルス対策ソフトをインストールすると、サーバやストレージへの負荷が一気に高まり、レスポンスが低下してしまう恐れがある。そこで、同院はトレンドマイクロの「Trend Micro Deep Security™(TMDS)」を採用。TMDSなら、仮想化基盤であるVMware vSphereと連携し、各仮想PCにセキュリティ対策ソフトをインストールすることなくセキュリティ対策を提供できる。結果、ウイルススキャンやパターンファイル配布などによる過負荷を防止し、最適なパフォーマンスを確保できるのである。「セキュリティ対策には『穴』があってはなりません。その点、PC、サーバ、モバイルデバイスまでを一気通貫で情報セキュリティの専門家であるトレンドマイクロにサポートしてもらうことは、大きな安心感があります」(島井氏)。

不要な機能を一括制御するなど配布時や更新時の手間を削減

現在、同院はまず250台のiPadを導入。電子カルテを参照できるように整備を進めている。さらに各部門システムの参照に加え、各部局と病院情報センターが連携して、特定業務用の新アプリケーションの開発を検討している。「FileMakerで薬剤管理や食事・栄養管理の簡単な仕組みを構築し、薬剤師や栄養士に配布すれば、病棟でメモを取り、部局に戻ってから記録を作成し、管理する、という作業の精度が向上され、効率化を図れる見込みです。現行の手書きメモなどの運用に比べれば、情報管理の視点から見ても正確性もあがるでしょう。また、患者様に病状を説明する際に、電子カルテの画面を参照してもらいながら、ということもありますが、電子カルテには様々な専門用語が並んでいる上、多種多様な情報が記録されています。そのため、患者様がほかの情報に気を取られて説明が耳に入らなかったり、逆に不安を感じてしまうこともあるようです。電子カルテからiPadに必要な情報だけを抽出し、シンプルに表示するような仕組みを構築すれば、説明資料の表示デバイスとしても役立つでしょう」と島井氏は話す。
TMMSは、こうしたタブレット端末活用の安全性を支えている。
例えば、配布するiPadは、ブラウザや画面キャプチャ機能など、必要のない機能を予め利用できないように設定するが、管理画面を通じて設定情報を一括適用すれば、管理負荷を大きく軽減できる。
また、病院ならではの利用方法もある。先に述べたとおり、同院の院内ネットワークはインターネットにつながっていない。そのため、通常利用時、iPadは管理サーバとも通信を行うことができない。しかし、万一、iPadが院外に持ち出され、インターネット上から見える状態になれば、ソフトウェア更新などのための通信が自動で行われ、その情報がサーバ側にも反映される。つまり、TMMSの管理情報が更新されるということが、そのまま不正な持ち出しを示すわけだ。もちろん、単に検知するだけでなく、持ち出されたデバイスの利用をリモートからロックするといった必要な対処も行える。
「病院という一般とは異なる環境で、診療情報をはじめ様々な医療情報の適正な利用を、どう維持するか。今後も改善を重ねてより安心・安全な情報システム・デバイスの運営管理のデファクトスタンダードを探求し、医療業界全体の適正な情報化の推進につなげられればと考えています」と島井氏は言う。トレンドマイクロは、セキュリティの専門家として、そうした同院の取り組みを積極的にバックアップする構えだ。

本プロジェクトの主要メンバー

 

 

徳島大学病院における運用・管理イメージ

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【導入先プロフィール】

名称 徳島大学病院
所在地 〒770-8503 徳島県徳島市蔵本町2-50-1
設立 1943年2月
職員数 1,600人
概要 医科26診療科、歯科4診療科、および45中央診療施設などから成り、徳島県下唯一の特定機能病院として、最先端の高度医療を提供する

徳島大学病院

徳島大学病院TMMS導入事例2ページ(PDF:701KB)

※ 記載内容は2013年11月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。