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導入事例:富良野市教育委員会

クラウド型のURLフィルタリングを教育用PCに適用
運用管理負荷、コストを抑制しつつ、有害サイトをブロック


URLフィルタリングのコストと精度が課題に

ドラマ「北の国から」の舞台として知られる北海道富良野市。大雪山系と夕張山系に囲まれた、北海道のほぼ中央に位置する「へそとスキーとワインのまち」である。四季を通じて、毎年多くの観光客が訪れる。
同市の教育行政を担う富良野市教育委員会が目指すのは、特色のある学校教育。豊かな自然環境など、各校が立地条件、地域性を活かし、学校農園の運営やクロスカントリースキーなど、独自の活動を推進。情操教育に積極的に取り組んでいる。
このような特色のある学校教育とともに、同教育委員会が力を注いでいるのが、ITリテラシーの向上を目的とした情報教育である。市内すべての小・中学校に情報教育用PCを整備し、PCの基本操作からインターネットや検索サービスの使い方、ワープロソフトや表計算ソフトスキルの習得、さらにはセキュリティ教育など、学齢に応じたカリキュラムを実施している。
この情報教育は授業の一環であるため、当然、教育的な配慮が求められる。そのため、利用する PCには、アダルト系など有害サイトへの接続を規制する仕組みが不可欠となる。そこで同教育委員会では、数年前にパッケージ製品をベースにしたフィルタリングの仕組みを導入。その後、コストをかけずにフィルタリングを行えるフリーウェアのソフトにリプレースした。「しかし、フリーウェアのソフトはコスト面でのメリットはあるものの、フィルタリングの精度が低く、有害サイトをきちんとブロックできなかったのです」と同教育委員会の入交 俊之氏は当時の問題を振り返る。

富良野市の小・中学校におけるURLフィルタリングの仕組み

クラウド型が導入の決め手 脆弱なネットワーク環境でも運用可能

低コストに導入でき、有害サイトへの接続を確実にブロックしてくれるフィルタリングの仕組みを模索していた同教育委員会が新たに導入したのが、トレンドマイクロのクラウド型URLフィルタリングサービ「Trend Micro InterScan WebManager SCC(以下、ISWM SCC)」である。これは、トレンドマイクロのデータセンターで運用されるURLデータベースの情報をもとに、インターネット経由で各PCにフィルタリング機能を提供するサービス。トレンドマイクロのエンジニアが目視確認まで行い、更新する最新の情報をもとに精度の高いフィルタリングを行える上、クラウド型で利用できることが採用の決め手になった。
「現場の運用管理負荷、サーバ導入コストが削減できると考えたのです。オンプレミス型の仕組みの場合、各校に管理用サーバが必要になります。しかし、現時点で利用できるサーバがない学校もあり、そのためにサーバを購入するのは現実的ではありませんでした。また、管理サーバがフリーズするなどし、担当教員がそれに気が付かなければ、その間、フィルタリング機能が停止するというリスクもあります。その点、 ISWM SCCはサーバの設置や管理が不要な上、比較的安価な料金でサービスを利用でき、富良野市教育委員会様のニーズに最適だと考えたのです」とISWM SCCを提案し、導入を担当したシステムインテグレータ、ゆあさの巽 一記氏は話す。
さらにクラウド型であることは、ネットワーク面の課題も解消した。各学校のネットワークは、基本的に光回線やADSLを整備しているが、市街地から離れた学校など、中には十分なネットワーク帯域が確保できないところもある。「そのため、以前はデータベースのダウンロードに多くの時間がかかっていました。しかし、ISWM SCCは、データベースのダウンロードが不要。十分な帯域を確保できない環境でも運用できます」と巽氏は言う。
このようにISWM SCCは、利用料金だけでなく、システムにまつわるコストをトータルに抑制できる。そのほか、システム構築が不要で迅速に展開できること、各PCへの設定が容易で、従来のようにプロキシ設定するよりも間違いが少なく、運用の安全性・正確性も高まること、そしてなにより、セキュリティ専業ベンダーであるトレンドマイクロが提供するサービスという安心感も採用の決め手となった。

有害サイトの規制漏れを解消 負荷の少ない軽快な処理も魅力

ISWM SCCを導入し、まず実感したのがフィルタリングの精度の高さだという。「以前のツールは、本来規制されるべきサイトが規制されないというケースも散見されたと言いましたが、ISWM SCC導入後は、まったくありません。有害サイトを確実にブロックし、高いモラルを保って、安心して情報教育を行えるようになりました。むしろ厳しすぎるかもと思うくらいですが、情報教育を行う上での防御策として非常に有効です」と入交氏は述べる。
フィルタリングポリシーの設定・変更は、管理者である同教育委員会側で一元管理している。そのため、運用管理の面で学校側の手を煩わせることはない。また、ポリシーレベルは「低、中、高」と3段階の中から選択できるようになっているが、細かくカスタマイズすることも可能。「例えば、授業の一環としてニュースサイトにアクセスさせる場合などに、デフォルトのポリシーで規制されているサイトを対象から外すことも可能です」(入交氏)。こうした特長を活かし、今後は各校の要望を聞きながら、より柔軟に運用し、自由度の高い授業を行えるようにすることも検討しているという。
また、導入してから年数の経過した端末を使用している学校もあったため、パフォーマンス面での不安があったが、その不安はすぐに払拭された。「クラウドサービスということもあり、オンラインのフィルタリング処理に伴うレスポンスが気になりましたが、PCへの負荷は予想以上に軽く、ストレスはほとんど感じません」と巽氏は述べる。
さらに各端末へのクライアントプログラムのインストールも簡単な作業で終えることができた。「加えて、トレンドマイクロのサポート窓口の対応も迅速かつ適切で、安心して相談することができました」と巽氏は続ける。
このように富良野市教育委員会は、ISWM SCCを利用することでURLフィルタリングにおけるコストと精度の問題、さらにはネットワーク環境などインフラにまつわる課題を克服。最適な情報教育環境を実現した。
今後も同教育委員会は、安全・安心にPCを利用できる環境を駆使して、適正な情報教育を推進。児童・生徒のITリテラシーの向上をサポートしていく考えだ。
 

【導入先プロフィール】

名称 富良野市教育委員会
所在地 〒076-0032 富良野市若松町5番10号
管轄学校数 小学校9校、中学校7校
児童生徒数 小学生1333人、中学生708人(2011年5月1日現在)
概要 小・中学校の教育行政、市民の生涯学習の充実を推進。“すべては子どもたちのために”を合言葉に活動
URL http://www.city.furano.hokkaido.jp/

※ 記載内容は2012年2月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。