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導入事例:株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ

多様なセキュリティ機能を統合的に備えるDaaSを実現
トレンドマイクロブランドで利用者の安心感も醸成


【導入の経緯】 ビジネスを強力に支援するためDaaSの安全性を重視

モバイルを核とした「総合サービス企業」を目指すNTTドコモ。同社では、サービス品質の改善や独自ネットワークの構築、サービスエリアの拡充に加え、新たなサービスの開発にも積極的に取り組んでいる。その新サービスの1つが、2011年2月より提供を開始した「モバイルセキュアデスクトップ」である。
これは、NTTドコモのデータセンターに構築されたデスクトップ環境を、ネットワーク経由で利用するDaaS(Desktop as a Service)。外出中もオフィスと同じデスクトップ環境を利用して業務を行いたいという営業担当者や、PCの調達、運用管理コストを低減したい中堅中小企業のニーズに対応できるよう、ビジネスに必要なアプリケーション、ファイル共有機能、管理者機能などをオールインワンで提供。また、PCやスマートフォン、タブレットPCなど、多様なデバイスからのアクセスはもちろん、同社の「FOMA」「Xi(クロッシィ)」といった通信サービスだけでなく、他社の通信サービスからでも接続できるようになっている。
「日本は欧米に比べると、クラウドサービスのビジネス利用が遅れています。このままでは競争力に差をつけられてしまうのではないか。モバイルセキュアデスクトップは、こうした危機感から生まれ、ビジネスを強力に支援するクラウドサービスの実現を目指しました」と同社 法人事業部 ソリューションビジネス部 ソリューション基盤担当部長の森山 浩幹氏はサービス提供の狙いを語る。
そのためにも欠かせないのが「安全性」だ。そもそもモバイルセキュアデスクトップは、端末にデータが残らないというセキュリティ面のメリットを備えているが、さらに端末の盗難・紛失に備えた遠隔ロック機能やログ確認機能を装備し、情報漏えいリスクを低減している。加えて、同社がこだわったのが、ウイルス対策、スパイウェア対策、迷惑メール対策などの標準実装である。いつでも、どこでも、安全に利用できるサービスにするためには、これらのセキュリティ機能が不可欠と考えたのである。

「モバイルセキュアデスクトップ」のサービス構成イメージ

【導入プロセス】 専門家集団のブランド力を評価 従量課金体系により投資も最適化

多様なセキュリティリスクに対応し、サービスの安全性をいかに担保するか。検討を重ねた結果、同社が最終的に選択したのがトレンドマイクロ製品の採用だった。
決め手になったのはセキュリティベンダーとしてのブランド力。「サービスを安心して利用いただくには、その裏付けとなるセキュリティ対策の信頼性について、ユーザに納得してもらうことが重要。そこで、セキュリティのトップベンダーの1社であるトレンドマイクロの製品を選択しました」と同部でクラウド基盤企画を担当している今野 貞樹氏は話す。
もちろん、選定時には、防御力の高さを自ら確認。不正プログラムを収集・解析し、対応ソリューションを迅速に提供する「リージョナルトレンドラボ」の見学ツアーに参加したのである。「脅威の動向を常時監視・分析する現場を見て、専門家集団に任せれば安心という思いを一層強くしました」(今野氏)。
また、実績のあるセキュリティ製品を豊富にラインアップしている点も高く評価した。「あらゆる脅威に対応できる製品がそろっていました。この点は、多様な脅威にさらされるリスクのあるDaaSのセキュリティ対策として、大きなアドバンテージだと考えています」と同部 クラウド基盤企画担当の井上 健一氏は語る。

加えて、クラウドに適した「Trend Micro Service Provider License(以下、SPL)」を利用できることもポイントとなった。SPLとは、実際のユーザ利用数に応じたライセンス利用料だけを月額で支払うことができるサービス事業者向けの契約形態のこと。「当時、この形態で製品を提供してくれていたのはトレンドマイクロだけでした。最初に大量の製品を購入する必要がなく、投資を最適化できました」と森山氏は評価する。
このような経緯から、同社はモバイルセキュアデスクトップに複数のトレンドマイクロ製品を実装している。具体的には、デスクトップ環境のウイルスチェックとして「ウイルスバスター コーポレートエディション」、メールのスパム、ウイルスチェックとして「Trend Micro InterScan Messaging Security Suite」、Webアクセスのウイルスチェックとして「InterScan Web Security Suite」を導入。さらに統合セキュリティ管理ツール「Trend Micro Control Manager」を利用し、これらセキュリティ機能の一元的な管理や状況把握、定型作業の自動化などに役立てている。

【導入効果】 利便性と安全性が評価され多様な業種でビジネス利用が加速

「トレンドマイクロ製品を採用し『サービス』として統合的に提供することで、ユーザの利便性を損なわない、セキュアなクラウドサービスを実現できました」と今野氏は話す。導入企業の多くも、利便性と安全性を備えたモバイルセキュアデスクトップを高く評価している。
例えば、あるソフトウェア開発会社では情報の外部流出を防止するため、社員によるPCの社外持ち出しを禁止していたが、営業担当者の業務効率の面では、それが多くのムダを生んでいた。しかし、モバイルセキュアデスクトップを導入し、セキュリティリスクを低減。PCの持ち出しを解禁することができ、外出先での資料作成、モバイルを使った提案活動が可能になり、業務効率が飛躍的に高まったという。
テレワークを実現するソリューションとしてのニーズも高い。ある派遣会社では、在宅での翻訳業務を請け負っているが、翻訳に使用する資料などのファイルは容量が大きい上、機密性も高く、メールでのやりとりに不安を抱いていた。そこでモバイルセキュアデスクトップを導入。「これにより、セキュアなデータセンター上でデータを共有できるようになり、メールでのやりとりが不要になりました。また、翻訳業務は専門性が高く、契約期間も1年間と限られていましたが、モバイルセキュアデスクトップなら短期間でも簡単に利用できるため、コストの最適化にも貢献しています」と井上氏は説明する。
このようにモバイルセキュアデスクトップは、在宅勤務にも最適となる。「企業のBCP対策はもちろん、先の東日本大震災で被災した地域の雇用創出や職業訓練支援など、復旧・復興ニーズにも貢献できるのではないか」と森山氏は期待を寄せる。
クラウドの活用はこれからのビジネスを考える上で必須の課題。利便性を損なわず、セキュアなDaaSの利用を実現するモバイルセキュアデスクトップは、多くの企業にとって有効なソリューションといえる。
「今後も安全性を追求しながら、より便利なソリューションの開発、提供を推進し、企業のクラウド活用のすそ野拡大に貢献していきたいですね」と森山氏は今後の展望を語った。

【導入先プロフィール】

名称 株式会社NTTドコモ
所在地 東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー
設立 1992年7月1日
資本金 9,496億7,950万円(2011年3月31日現在)
従業員数 1万1,062名(グループ 2万2,954名)(2011年3月31日現在)
事業内容 携帯電話サービス、パケット通信サービス、国際電話サービス、衛星電話サービスなどを展開。データ通信網を活かしたクレジットビジネス、通信販売、モバイル広告販売、ホテル向けインターネット接続サービスなども手掛ける
URL http://www.nttdocomo.co.jp/

※ 記載内容は2011年10月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。