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導入事例:株式会社ニチレイ

起動時間3分の1、CPU使用率が約4割減
Client/Server Suite Premiumの採用で
現場の業務効率が大幅向上し、セキュリティも見える化


導入の経緯

ウイルス対策製品の定義ファイルが大容量化、PCのパフォーマンス低下が業務の支障に

大手冷凍食品や低温物流を傘下にもつ株式会社ニチレイ(以下、ニチレイ)。そして同社が情報システム関連をアウトソースしているのが、ニチレイと株式会社日立製作所による合弁会社である、株式会社日立フーズ&ロジスティクスシステムズ(以下、日立F&L)だ。日立F&Lではニチレイが所有する5500台 のクライアントPC、300以上のサーバ、5000以上のメールアカウントの管理業務を担当している。
ニチレイでは約5年前から、他社製のエンタープライズ向けウイルス対策ソフトを使用しており、導入などの際には日立F&Lの担当者が全国各地のニチレイ事業所へ出向き、作業を行っていた。この他社ウイルス対策ソフトの更新時期が2009年12月に迫っていたニチレイでは、2つの課題を抱えていた。1つは他社ソフトにおける次期バージョンへの更新作業工数が他の製品を入れ替えた場合と同じため、単純なアップグレード作業では済まない量の手間が発生すること。もう1つは、昨今の脅威に対応すべく、他社ソフトはウイルス定義ファイルの容量が大幅に増加したため、更新負荷が高まり、結果的には低スペックPCでは処理が追いつかない状況に陥っていたことだ。
具体的には、それまで数十MB程度だったファイル容量が数百MBにまで増大しており、業務現場で稼働しているPCのパフォーマン低下を招いていたのである。
この点について、ニチレイ経営企画部 副部長(情報企画担当) 渡辺和光氏は「グループウェアなどの業務用ソフトを使用しているときに定義ファイルの更新処理が重なると、通常業務に支障を及ぼすまでになっていました」と話す。こうした現場での問題を解決するため、ニチレイと日立F&Lの両社は、ウイルス対策製品乗り換えの検討を開始した。

システム構成図

導入プロセス

検証の結果、CPUやメモリの負荷が約4割減、従来製品よりトータルコストも削減できた

ニチレイと日立F&Lは、2009年6月頃から乗り換え検討を開始し、9月より各社のウイルス対策製品を自社の検証機にてテストした。その結果、最有力候補に挙がったのが、トレンドマイクロの「Trend Micro Client/Server Suite Premium」であった。
採用の決め手となったのは、業務の現場にまだ多く残っているスペックの低いPCでも動作に負荷をかけないスマートスキャン機能。また、年間でのコストを試算した結果、従来の製品を使い続けるよりもトータルコストが下がることも決定要因のひとつだったという。
検証の内容について、日立F&L システム基盤事業部 副事業部長 高山哲郎氏は「それまで利用していた他社製品の従来バージョンをインストールしたPCと最新バージョンをインストールしたPC、そしてClient/Server Suite PremiumをインストールしたPCそれぞれの低スペック機と高スペック機を用意して検証を行いました。調べたのはログインから主な業務用ソフトが起動するまでの所要時間や常駐使用時のCPUやメモリの実負荷状況、定義ファイルのアップデートにかかった時間など、現場の方々の利用状況に即した検証です。
その結果、Client/Server Suite PremiumをインストールしたPCでは、起動時間が約7割も短縮しました。特に、まだ業務の現場で稼働している低スペックPCでの差は顕著で、アップデート時におけるメモリやCPUの負荷が半減することが判明しました。また、懸念していたアップデート時やファイルスキャン時のネットワーク負荷にも問題は出ませんでしたので、これなら現場の社員のストレスを低減できると考えました」と説明する。
ニチレイと日立F&Lは、約1カ月の検証期間を経てClient/Server Suite Premiumの導入を決定。2010年2月から入れ替えを開始し、2010年6月現在では、約9割の移行が完了している。

導入効果

一元管理による能動的なウイルス対策を実現、エンドユーザの業務効率も向上した

Client/Server Suite Premiumへの移行後は、検証通り低スペックPCでも起動時間の短縮といった効果が出ており、日立F&L サポートデスクへの「PCが遅い」という苦情や問題報告は、ほぼなくなった。従来はウイルスを検知するとクライアント側にアラートが上がっていたためエンドユーザからの報告を待つ、言わば「受け」の状態だった。しかし現在は管理者側で検知情報を一元管理し、見える化できたため、管理者側からウイルスを検知したPC利用者へ通知を行うなど、能動的なウイルス対策環境が実現した。つまり、以前は見えにくかった脅威の傾向が掴めるようになったのである。特に出張などで海外に持ち出したPCが社内LANに接続される場合、アップデートされていないPCを逐一検出できるため感染予防につながるなどの効果が表れている。
導入後に実感した点として、高山氏は「Control Managerが非常によく、能動的な分析、対応が可能になりました」とメリットを挙げる。また、社内利用のPCは、様々なスペックが混在しているため、従来製品ではソフトをインストールできたPCの台数にも限界があった。しかしClient/Server Suite Premiumは、現時点(2010年6月)でインストールが完了した台数が従来製品よりも20%以上増加しており、高山氏はこの点も評価している。
今後の展望では、「ニチレイにあるすべてのIT機器について、どのようなリスクが存在するのかを把握し、リスク情報を共有しながら対策を進めていきたい」(渡辺氏)。「新しいIP機器が急増しており、社内に持ち込まれることが増えた。今後はこれらに対する検疫ソリューションを検討したい」(高山氏)と話し、トレンドマイクロにも期待を寄せている。また、仮想化環境の構築などにも取り組んでいるため日立F&L システム基盤事業部 基盤管理グループ 高地佑介氏は「今後は、仮想化環境に対応したウイルス対策、それに大容量NASのウイルス対策を検討したい」と、ニチレイと日立F&Lは次なる情報セキュリティ強化を目指している。


ウイルス対策ソフト検証結果

検証環境(テスト機スペック)

PC起動時間

PCログイン30秒後にSAPとNotesを起動。
起動するまでの時間を3回計測し、平均値を算出。

常駐使用負荷検証

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PCログイン30秒後にSAPとNotesを起動。2つのプログラムの起動を確認後、30秒間のメモリ使用量とCPU使用率の平均値を算出。
※低スペック機の他社現使用Ver.を基準とした相対比較のため、高スペック機では搭載メモリ量が多く高めの数値となります。

アップデート時の負荷検証

SAPとNotesの起動完了後、CPU使用率が2~3%以下となった状態でアップデートを実施。
但し、ウイルスバスター Corp. はサーバにて自動配布するためアップデートを行っているときのCPU使用率を算出。
※低スペック機の他社現使用Ver.を基準とした相対比較のため、高スペック機では搭載メモリ量が多く高めの数値となります。

アップデート検証

Explorerを起動、他のアプリケーションが稼働していない状態で、ウイルス対策定義ファイルのアップデートを実施。
最もネットワーク負荷が大きい昼の時間にてテストを実行。

フルスキャン検証


Explorerを起動、他のアプリケーションが稼働していない状態
で、ファイルのフルスキャンを実施。最もネットワーク負荷が 大きい昼の時間にてテストを実行。

【導入先プロフィール】

社名 株式会社ニチレイ
本社 東京都中央区築地六丁目19番20号 ニチレイ東銀座ビル
創業 1945(昭和20)年12月1日
資本金 303億7百万円
従業員数 6,577名(2010年3月31日現在)
事業内容 加工食品事業、水産事業、畜産事業、低温物流事業、不動産事業、バイオサイエンス事業
社名 株式会社日立フーズ&ロジスティクスシステムズ
本社 東京都中央区築地六丁目17番4号 築地パークビル
創業 2003年1月
資本金 3億円
従業員数 91名(2010年4月現在)
事業内容 情報システムに関するコンサルティングおよび設計・導入と運用、情報システムの運用・保守に関するアウトソーシングおよび開発業務の受託、ソフトウェアの制作および販売・コンピュータ機器の販売

※ 記載内容は2010年8月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。