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導入事例:株式会社ホンダエレシス

機器の運用・管理が不要なアウトソーシングにより メールサーバの運用工数を削減。
1ユーザーあたりのコストも1ヶ月あたり200円以下と予算に合致。


メール流量の大半を占めるスパムメールに対して、従業員が各自で処理していたホンダエレシス。しかし、休日明けなどは、蓄積したスパムメールの受信数が100通以上になる従業員もいて、生産性を下げていた。その一方でメールサーバ管理者は、スパムメール対策に運用工数を当てることができないなどの課題に直面。そこでホンダエレシスでは、宇都宮事業所にトレンドマイクロの「InterScan Messaging Hosted Security」を導入。これによりホンダエレシスへの送信メール流量の8割以上を占める悪質・迷惑メールをブロックできたほか、ハードウェアなど機器の管理やネットワーク構成の変更といった、アプライアンス導入であれば必要であった、管理スタッフの負担を回避し、コストも1ユーザーあたり200円以下と予算内で導入することができた。

導入背景

「スパムメール対策に運用工数を割きたくない事情がありました」

株式会社ホンダエレシスは、2002年に株式会社ネステックを前身として、本田技研工業株式会社(ホンダ)と日本電気株式会社(NEC)の合弁によって設立された、社員数405名の中堅企業だ。モビリティ社会の未来を創造する企業として、人々の安全を支援する技術や運転を支援する技術の開発を担当。こうした技術は、ホンダの乗用車に搭載されている。
ホンダエレシスでは、かねてからスパムメールが問題として挙げられていたが、スパムメールの受信数は部署・個人によって極端に差があり、1日に100通以上受信する人もいれば、ほとんど届かない人もあったため、なかなか本格的な対策に踏み切れなかったという。

ホンダエレシス 宇都宮管理室 情報システムブロック 佐藤 徹夫ブロックリーダーは当時の状況について、次のように話す。
「2007年の夏期休暇明けの頃から、役員を含め社内の各所よりスパムメールに関する苦情が多くなりました。スパムメールが多すぎて、必要なメールを探すのに手間がかかるというものです。当社ではメールシステムにLotus Notesを使用していますので、Notesのルール機能でフィルタリングをかける方法をメール利用者にPR・指導し、メール利用者が自分で蓄積したスパムメールを定期的に一斉削除するなどで対応していました。しかし、連休明けなどはスパムメールの受信数が全体で数万通になることもあり、これがサーバの負荷となりメール送受信の遅延や、ロストの危険性も高まってきました。かといってスパムメール対策だけで運用要員を増やすわけにもいかず、情報システムスタッフの負担やスパムメールによるリスクは大きくなる一方だったのです」
依然としてスパムメールがもたらす少なからぬ不利益に加え、危険なファイルが添付されたものや、フィッシングメールなど、止めるべきメールの危険度も高まっていった。そこでホンダエレシスでは本格的な対策に乗り出すことになる。

選定ポイント

「アウトソーシングによる負荷軽減1ユーザーあたり200円以下のコストも予算に合致」

本格的なスパムメール対策の導入にあたり、ホンダエレシスは自社のネットワーク構成などを考慮し、はじめはアプライアンス製品を比較検討したという。
「しかし、アプライアンス製品は運用やメンテナンスでスタッフの工数を取られてしまいます。また、コスト面でも『ユーザー1人あたり』で比較すると、『ユーザー総数』という母数が小さい分、長期間使用しないと親会社(ホンダ)よりもかなり割高になってしまいます。そこで、アウトソーシングによるソリューションも視野に入れて検討を重ねました。当初は国内での使用実績が少ないことや機密面の問題が懸念されましたが、管理者の今後の負担増を考えると、スパム対策のノウハウを内部に持つ必要性を感じませんでした。また、社内に持つべきものを持ち、出せるものは外に出すという経営者の先見性もありました。これらを踏まえ、当社ではアウトソーシングの方が適切と判断したのです。メールの扱い方の見直しと合わせ、アウトソーシングによる運用面やコスト面でのメリットを説明することで、メールを社外に預ける機密管理面の懸念についても、最終的には経営者の理解を得ることができました。」(佐藤氏)

ホンダエレシスでは、スパムメール対策をアウトソーシングによるソリューションに絞り込んで検討したところ、トレンドマイクロの「InterScan Messaging Hosted Security (以下、IMHS)」がユーザー1人あたりのコストメリットが大きいことを突きとめた。宇都宮総務ブロック 阿久津 博紀氏はこの点について、「他社のアウトソーシングによるスパムメール対策の場合、当社で必要なアカウント数を満たすにはオプションで拡張する必要があるなど、要件が合いませんでした。また、一般ユーザー向けにISPが提供しているスパムメール対策サービスは、200~300円ですので、この価格帯を念頭においてコストを比較した結果、IMHSならば1人あたりのコストは約250円となり、スパムだけでなく、ウイルスやスパイウェアの対策も実施してくれることから、十分に妥当な費用であることが分かったのです。さらに、当社はクライアントのウイルス対策もトレンドマイクロ製品を利用していたため、利用台数によるライセンス契約の割引が適用され、実質的には1人あたり200円を切るコストで導入することができました」と語る。
こうして、ホンダエレシスでは、自社の会社規模と運用面、コスト面を比較・検討し、IMHSの導入に踏み切った。

運用状況

「デフォルト設定でもメール流量の80%以上を占める悪質・迷惑メールをブロック。今後は誤認率低下と運用負荷の低減を目指します」

ホンダエレシスへのIMHSの導入は2008年11月に実施された。同社ではMTA(Message Transfer Agent:メール配信を行うソフトウェア)を、宇都宮と横浜の2箇所に設置しており、メールの受信は宇都宮、送信は横浜で行うというシステム構成を採用していた。これは障害の発生を想定しての冗長構成であったが、このネットワーク編成を見直す予定があったという。しかし、2008年9月にウイルス付きHTMLメールを受信。幸いにして大きな感染被害にはならなかったが、同社ではIMHSの早急な導入を優先したのである。

メールサーバの管理を担当している宇都宮管理室 情報システムブロックの阿部 秀史氏は導入の経緯について、「IMHSは2009年1月までに導入する予定でしたが、予定よりも早期の導入となりました。しかし、導入作業といってもDNSサーバのMXレコードを変更するだけなので短時間で済み、運用を開始した2008年11月からの1ヶ月半の間でデフォルト 設定のまま、約26万7千件の総受信メールのうち21万8千件を悪質・迷惑メールとして検出し、ブロックすることができました。現在は、フィルタリングルールやポリシー設定の調整などを進めているところです。まだ調整中ですので、誤認定することも若干ありましたが、こうした調整を進めることで今後、ほとんど手間がかからなくなるでしょう。担当者によるスパムメールの一斉削除のような作業も不要になり、以前は1日30分から1時間取られていたスパムメールの処理がなくなりました。とても大きな成果といえるでしょう」(阿部氏)
また、IMHSは顧客のメールサーバに、何らかの障害が発生したことを想定したスプール機能を標準的に持っており、これについても「冗長化がされてない構成では、メールサーバがダウンすると、メールがロストする可能性がありますが、IMHSならば一時的に保管されますので、こうしたリスクも解消され、より安価なネットワーク構成を採用でき、より安価なネットワーク構成を採用でき、バランスの良いインフラ投資を実現できました」(佐藤氏)と評価が高い。

将来展望

「セキュリティ意識の向上などエンドユーザーへの啓蒙も重要です」

経営層の理解を得なければ安全なネットワーク環境を整備し、事業継続性を維持するためのセキュリティ予算を確保することは難しい。そのためにも導入製品の効果を報告しなければならない情報システム部門は多く、ホンダエレシスにおいても経営層に対する継続的な報告を実施予定だ。その際にはIMHSに標準搭載されているレポート機能を活用しているという。これらの結果は費用対効果を計るだけでなく、自社がどの程度脅威にさらされているかの現状を把握し、再認識する材料にもなるという。
また、レポートの結果から定期的に脅威にさらされる部門の洗い出しなども可能なため、従業員への教育・啓発活動に力を入れていくことを、次なるセキュリティ対策への取組みとして検討している。
教育には時間がかかるが、従業員の意識改革が一番の対策であることは間違いない。「例えば“添付ファイルは圧縮して暗号化する”や“機密文書にはパスワードをかける”といった、危険性を認識した上での「eメールを利用する際の常識」を浸透させていきたい」という。こうした情報セキュリティに対する全般的な啓蒙活動へのトレンドマイクロなどセキュリティベンダーの取組みに、今後の期待を寄せていると佐藤氏は話す。

BIZ FOCUS

販売代理店の眼 中堅企業に最適なソリューション

ホンダエレシスへの提案では販売代理店が間に入り、調整を進めた。販売代理店の多くはマルチベンダーであるため、トレンドマイクロ以外のソリューションも 比較対象となったのは当然であるが、結果的にIMHSがホンダエレシスの予算に最適なソリューションであるとして採用された。その理由として担当した販売 代理店の営業はこう語っている。「IMHSは、コスト以外でも、メールのセキュリティ対策をアウトソースすることにより、スパムメールがメールサーバへ届 かない分、ストレージ容量を節約でき、内部統制で求められるメールの保持も容易になる。またメッセージングセキュリティに関するハードウェアやソフトウェ アの自社管理が不要な上、常に最新バージョンが提供されることなど、利用価値は高い。スパムメール対策に対し、これ以上情報システム部門が工数を割けない 場合には大きなメリットとなり、従業員500名前後の中堅企業には最適なソリューションだといえる。アウトソーシングやSaaSへの理解が広まれば、今ま で以上に普及が加速するだろう」

【導入企業プロフィール】

会社名 株式会社 ホンダエレシス
設立 2002年10月1日
本社所在地 神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134番地
代表取締役社長 武部 克彦
従業員数 405名
概要 車体系の自動車電子制御ユニットの開発・製造・販売
URL http://www.elesys.co.jp/

※ 記載内容は2009年2月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。