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導入事例:サントリーホールディングス株式会社

いち早くスマートデバイスに着目し独自アプリで業務効率向上
「Trend Micro Mobile Security(TM) アドバンス」で 安全性をさらに強化


スマートデバイスにいち早く着目 独自開発のソフトで利用環境を整備

ウイスキーやビール、ワインなどの酒類、ウーロン茶や缶コーヒーをはじめとする清涼飲料などを提供するサントリー。グループ会社を通じて、外食産業なども手がけており、飲食の面から消費者の生活を彩っている。
同社の事業の根幹にあるのは創業者である鳥井 信治郎氏の「やってみなはれ」という精神。創業から100年以上もの間、脈々と受け継がれたチャレンジ精神により、同社は数々のフロンティア製品を世に送り出してきた。
この「やってみなはれ」の精神は、同社のIT投資にも反映されている。その1つがスマートデバイスの活用だ。近年、普及が進むスマートデバイスにいち早く着目し、積極的にビジネスに活用しているのである。
「オフィスなどの場所に拘束されることなく、スキマ時間をうまく使いこなしながら、ビジネスのリアルタイム性を高めていく。ワークスタイルの革新がスマートデバイス活用の狙いです」とサントリービジネスエキスパートの地村 裕可利氏は語る。
具体的には、グループ各社のスタッフ部門、営業部門にスマートフォンやタブレットなど、計4300台のAndroid端末を配布。その上で、メール、スケ ジュール、ファイルサーバの利用を可能にするとともに、営業部門においては営業日報や物品を手配するアプリを取り揃えることで、ユーザのニーズに応じた サービスを提供し、業務効率を向上させている。

中でも、中核を担っているのが「BizSuite」というスマートデバイス活用基盤だ。
「各アプリと同様、BizSuiteもスマートデバイ スを活用するために当社が独自に開発したミドルウェアです。ユーザは、BizSuiteの専用ポータル画面を通じて各サービスにアクセスするという仕組み になっています」とサントリービジネスエキスパート[取材当時はサントリーシステムテクノロジー株式会社(旧社名:株式会社サンモアテック)所属]の東海 林 拓也氏は紹介する。
例えば、サービス利用時には、BizSuiteが認証基盤として機能。端末識別番号やSIMカードによる端末認証、さら にはジェスチャー認証機能を備えるなど、二重、三重の認証により、許可された端末以外からのアクセスを排除する。もちろん、通信やファイルの暗号化も同時 に行う。
加えて、端末の盗難、紛失に備えSDカードデータのリモートワイプなどの機能も実装。万一、端末を紛失するなどした際には、管理者が遠隔から操作のロック、データの消去を行うことが可能となっている。
これらの機能によって、BizSuiteは、スマートデバイスのもたらす利便性と安全性を両立する。独自開発でこれほどの環境を整備している企業は、そう多くない。同社が開発自由度の高いAndroid端末を標準機に採用している理由も、この点にある。
しかし、スマートデバイスの利用をさらに活性化する上では課題もあった。不正プログラムへの対策だ。
「近年、Android端末の普及に伴い、不正プログラムが急増しています。Android OS自体がサンドボックス機構を採用していることもあり、当初は指定のアプリケーション以外のダウンロードを禁止するというルールを設けつつ、キャリアの 提供するウイルススキャンサービスで対応していましたが、より厳密な対策を施すことが必要となっていました」と東海林氏は振り返る。

不正プログラム対策とMDM機能を統合したトレンドマイクロ製品を採用

スマートデバイスの安全性強化に向けて、同社は、これまでのような独自開発ではなく、市販製品を採用することにした。「スマートデバイス市場は、次々に新しい技術や機種が登場します。BizSuiteの改修は私たちで対応していますが、セキュリティ面で迅速に技術の進化に追従していくには、セキュリティベンダーによるパッケージ製品を活用する方がよいと判断しました」と地村氏は説明する。
ベンダー各社の製品を比較した結果、同社が採用したのがトレンドマイクロの「Trend Micro Mobile Security アドバンス(以下、TMMS)」だ。
最も評価したのは、不正プログラムへの感染などを防止する「デバイスセキュリティ対策」とアプリケーションダウンロード管理、アプリケーションコントロールなどの「MDM(モバイルデバイス管理)」機能の両方を備えている点。「アプリケーションコントロール機能を活用すれば、ルールによって不正なアプリのダウンロードを禁止するだけでなく、ホワイトリスト方式で許可外のアプリの起動を防止することができます。またURLフィルタリングでは、危険なWebサイトへのアクセスも未然に防げる。さらに、別の分野でトレンドマイクロ製品を使ってきた実績もあり、技術力に裏付けされたトレンドマイクロブランドに対する安心感も採用を後押ししました」と東海林氏は話す。

サントリーにおけるTrend Micro Mobile Security(TM) アドバンス活用イメージ

不正な操作の強制的な防止がユーザの不安払拭にもつながる

現在、サントリーでは、スマートデバイスの利用規模、人事異動のタイミングなどを見つつ、グループ会社ごとに順次TMMSの適用を進めている。不正プログラム対策に加え、アプリケーションコントロール、URLフィルタリングといった機能によってBizSuiteの安全性を補完。安全性に対する不安から、スマートデバイスの活用に二の足を踏んでいたグループ会社も、TMMSの適用を評価し、導入に踏み切っているという。
「ユーザからは『これで安心して利用できるようになった』という声が上がっています。全社員がスマートデバイスの機能を熟知しているわけではありません。そのため、知らないうちに不正な操作をしてしまうのではないかという不安もあったようなのです。その点、TMMS導入後は、不正なWebアクセスやアプリの起動をシステムが強制的に防止してくれる。これが大きな安心感につながっています」と東海林氏は強調する。また、異なるキャリア各社のポリシーに柔軟に対応できている点もメリットだという。
より安全な利用環境を手に入れたことで、同社のスマートデバイス活用はさらに加速しようとしている。
「どの業務に対して、どのようなサービスを提供するのが効果的か──。それを見極めつつ、より広範なサービスをBizSuite上で提供していく考えです。また、iPhoneへの対応、BYOD適用も検討しています。BYOD推進時には、TMMSのインストールを端末の利用条件にすることを考えています」と地村氏は言う。
このようにサントリーでは、自社開発アプリとトレンドマイクロ製品を組み合わせることで、スマートデバイスという経営の新たな武器を使いこなそうとしている。スマートデバイスの可能性に注目している多くの企業にとって、大いに参考になるはずだ。

【導入先プロフィール】

名称 サントリーホールディングス株式会社
所在地 大阪府大阪市北区堂島浜2-1-40
設立 1899年
資本金 700億円
従業員数 28,767人(連結、2012年12月31日現在)
事業内容 清涼飲料水など食品事業、酒類事業、サービス関連事業などを展開
URL http://www.suntory.co.jp/

サントリーホールディングス株式会社 導入事例2ページ(PDF:1.00MB)

※ 記載内容は2013年4月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。