re:Invent 2016トレンドマイクロ出展報告

公開日

2016年12月19日

11月に開催されたAWS最大のグローバルカンファレンス、 re:Invent 2016 にて、トレンドマイクロはダイヤモンドスポンサーという形で参加しました。本記事では、ブースの展示内容やユーザセッションの登壇についてなど、トレンドマイクロの出展内容について報告します。

re:Invent2016の概要

会期:2016年11月28日(月)~2016年12月2日(金) 5日間
開催場所:The Venetian Resort Hotel Casino (米国 ネバタ州 ラスベガス)
主催者:Amazon Web Services, Inc.(AWS)
オフィシャルサイト:https://reinvent.awsevents.com/(英語)
※ Keynoteの動画などもこちらから確認できます。
※ 画像引用:AWS re:Invent 公式サイトより。

注目のKeynoteのアップデート

re:inventのメインイベントであるKeynoteでは今年も多くの新規サービスの発表が行われました。セキュリティサービスはもちろん、その他注目のアップデートも含め、まとめてピックアップします。

Day1

AWS Lightsail
わずか“数分”でサーバ構築できる時代から、さらに“数秒”で構築できる時代が到来しました。AWS Lightsailは機能を最低限にしぼり、サーバを容易に構築できるサービスです。イメージを選択→インスタンスサイズを選択→名前をつける、というたった3STEPでサーバ構築が完了します。

AI系サービス
Amazon Rekognition、Amazon Polly、Amazon Lexなど、AI系サービスが一挙発表されました。これらのサービスを利用することで、Amazonが長年開発してきた知見を一般の開発者が利用することができます。

Rekognitionは画像に写るものの特長を理解し、画像認識させるサービスです。GoogleやMicrosoftではすでに開発が進んでいるため真新しいサービスではないように感じますが、Amazon Rekognitionはコスト効率が非常によいことが特長なのだそうです。(加えて、犬種がわかるほど精度も高いのだとか、、、)

Amazon Pollyは音声版。入力された音声を適切に認識し、テキストに変換するサービスです。

そしてもっとも肝になるのが最後のAmazon Lex。Pollyで受け取ったテキストなどに対して、会話型のやりとりを行うサービスです。今話題のAmazon echoの内部で使用されている会話型アプリケーション(Alexa)の技術を誰でも使えるように外だしした形です。

Keynoteでは会話のみで航空券を購入するデモンストレーションが行われました。これらのサービスが活用されればされるほど、AWSに機械学習の知見が溜まるため、Amazon echoの音声認識の精度もどんどん上がっていくのだろうと思います。

Day2

Amazon X-Ray
すでにAWSには様々な形のモニタリングサービスが用意されていますが、さらに新たなモニタリングサービスが追加されました。

ここ数年で複雑な分散システムが登場するようになりましたが、システムが複雑になると、パフォーマンス課題を特定するのが難しくなります。

今回リリースされたAmazon X-Rayは上記のような課題を解決します。リクエストの開始から終了まで、すべてのタッチポイントに渡り追跡し、レイテンシ発生の原因などを調査することが可能になりました。コンソール画面のデモでは、レイテンシの長さが可視化されている様子が映し出されました。

AWS Shield
セキュリティ系も大目玉のサービスがリリースされました。「AWS Shield」という、AWSがマネージドするDDoS(Distributed Denial of Service)対策のサービスです。

全ユーザに無償で提供される「AWS Shield for Everyone」と、有償版の「AWS Shield Advance」が提供されます。AdvanceではCloud Watchにログが出力され、セキュリティチームによるサポートがつくようです。

攻撃例の多いレイヤー3,4レベルのDDoS(=TCP/UDPパケットを投げつけて負荷をかける攻撃)はもちろん、レイヤー7に対する攻撃にも対応します。昨今DDoS被害が続発していることもあり、興味を持つユーザも多かったようです。個人的には、一番期待の新機能です。

トレンドマイクロのユーザセッション

トレンドマイクロは、2つのユーザセッションに登壇させていただきました。

CMP305 - Serverless to 32 XLarge: A Unified Security Approach To AWS Compute
https://www.portal.reinvent.awsevents.com/connect/sessionDetail.ww?SESSION_ID=8733

SAC201 - Lessons from a Chief Security Officer: Achieving Continuous Compliance in Elastic Environments
https://www.portal.reinvent.awsevents.com/connect/sessionDetail.ww?SESSION_ID=8734

CMP305は、弊社のクラウドリサーチャーのMark Nunnikhovenが、SAC201は、同じくMark Nunnikhovenと、CISO(情報セキュリティ最高責任者)のRobert Hotalingの共同セッションでお送りしました。

会場いっぱいになるほどの参加者の方にお越しいただき、セッション中にも挙手して質問される方が出るなど、こちらも大盛況でした。

展示会場のブースについて

今年度のトレンドマイクロの展示は、飛行機がコンセプトになっています。
“TURBLANCE-FREE CLOUD SECURITY”というスローガンを掲げていますが、TURBULANCE-FREEは直訳で『乱気流からの解放』を意味します。クラウドを使ってビジネスの目的を達成しようとしているところに、セキュリティインシデントが発生するということと、飛行機で目的地に向かう際に乱気流が発生するということをかけています。目的達成を目指す際、乱気流(=インシデント)に巻き込まれないように、Deep Securityで安全な旅にしようというコンセプトです。





ブースでは、社員によるミニセッションや、Amazon echoなどが当たる抽選会を行いました。搭乗券やセキュリティチェックなど、こちらもすべて飛行機のコンセプトに沿って作成されています。

ブースにお越しいただいた方にDeep Securityのご好評をいただくことも多く、AWSにおける認知度が向上していることをひしひし感じました。

また、トレンドマイクロのブースでは、日本人の方にもお楽しみいただくための特別企画として 株式会社スカイアーチネットワークス様、モビンギ株式会社様との3社合同ブースツアー(スタンプラリー)の企画も行われ、台紙60枚が2日目で終了してしまうほど、多くのお客様にお越しいただきました。

イベント運営者様、参加者の方々、弊社ブース・セッションにお越しいただいたお客様、パートナー様、関わったすべての方に御礼申し上げます。

日本の市場ではセキュリティへの不安などの様々な理由で、まだクラウド利用に踏み切れていないお客様もいらっしゃいますが、グローバルでは積極的にクラウドを利用していこうとする動きが本格化していると感じました。日本のクラウド利用を促進していくためにも、Deep Securityの有効性を引き続きお伝えしていきたいと思いました。


クラウド系専門エンジニアとしてお客様へのセキュリティ提案に従事。直近は、お客様向けのサイバー攻撃体験プログラム、ソリューション・製品勉強会、クラウド系の技術検証などを中心に活動中。
トレンドマイクロ株式会社
セキュリティエキスパート本部 プリセールスSE部 SME課
丸山 恵里奈