トレンドマイクロ、2014年事業戦略を発表 次世代型アプローチで情報資産を脅威から防御する トレンドマイクロ スマートプロテクションプラットフォーム

2014年3月25日

トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン、東証一部:4704、以下、トレンドマイクロ)は、攻撃者の行動や技術の解析に基づいたNext Generation Threat Defense(次世代型脅威防御)のアプローチにより、より入念にカスタマイズされた標的型サイバー攻撃の脅威から、お客様の環境を自動的に守り最適な防御策を施す「トレンドマイクロ スマートプロテクションプラットフォーム(以下、スマートプロテクションプラットフォーム)」を発表します。

昨今、企業のIT環境は急激に変化しています。クラウド・仮想化が企業に浸透し、データにアクセスするデバイスは多様化しています。標的型サイバー攻撃はますます巧妙化しています。情報資産が攻撃にさらされるケースは後を絶たず、企業が抱えるセキュリティの課題は尽きません。

スマートプロテクションプラットフォームは、検知・分析・対処・保護の脅威防御ライフサイクル全体にわたり、当社製品やサービスを組み合わせ、企業の情報資産を効果的に守るためのソリューション展開を図るソリューションフレームワークです。
特に最近の標的型サイバー攻撃では、不特定の複数の通信ポートやプロトコルが用いられ、それだけでは不正と判断できない攻撃が多く、かつ時間とともに攻撃の様相が変化していきます。これらに対抗するには防御技術もダイナミックにアップデートさせていくNext Generation Threat Defenseのアプローチが求められています。

トレンドマイクロは、長年セキュリティ専任ベンダーとして培った脅威防御のノウハウを用いて、攻撃者の行動および技術の解析に基づいたThreat Defenseのアプローチを続けてきました。
しかし、企業を取り巻く環境が急速に変化する中、最新の脅威に対抗するには、Threat Defenseのアプローチを進化させ、ユーザの行動や心理・置かれている状況を基に適切な情報やソリューションを提供するNext Generation Threat Defenseのアプローチが求められています。お客さまの置かれた環境や各脅威イベントの相関関係・ログを分析し、動的な脅威防御を実現するNext Generation Threat Defenseのアプローチにより、新しい標的型サイバー攻撃や侵入を検知して即座に対応する、革新的なソリューションを提供します。

当社は、スマートプロテクションプラットフォームに基づき、ネットワーク、サーバ・データセンター、エンドユーザまで、幅広いレイヤーでソリューションを展開します。また、物理・仮想・クラウドといった幅広いIT環境に対応した、包括的なセキュリティソリューションを提供します。

当社では、環境変化が著しい“3つのC”分野、「クラウドと仮想化(Cloud & Virtualization)」、「サイバー攻撃(Cyber Threats)」、「コンシューマライゼーション(Consumerization)」に着目し、各脅威防御ライフサイクルに対応したソリューションを展開します。2014年は、モバイル端末からリモートで動作するサーバ上の仮想モバイルOSを参照することで、モバイルデバイスから企業のデータへの安全なアクセスと、ユーザエクスペリエンスの向上を提供する「Trend Micro Safe Mobile Workforce」や、Webアプリケーションの脅威を検知し、脅威から保護する「Deep Security for Web Apps」、エンドポイント上で脅威情報を検知し、システム上の詳細な活動情報を記録して有事の際に迅速な分析・対処を可能にする「エンドポイント向けセンサ(※1)」などのソリューション展開を予定しています。
※1 日本語名称未定。米国における製品名は「Trend Micro Smart Sensor」です。

3C各注力分野における、2014年日本国内のソリューション展開予定

●「クラウドと仮想化 (Cloud&Virtualization)」分野: クラウド&データセンターセキュリティ
アマゾン ウェブ サービスやWindows Azureなど、主要なクラウド事業者とのパートナーシップを確立し、協業してクラウド環境のセキュリティ対策を実現します。また、クラウド環境でのシステム実装に実績を持つクラウドインテグレーター(CIer)向けに、セキュリティ製品実装のトレーニングなどの支援を行うコンソーシアムを設立し、第2四半期より活動を開始します。
さらに、総合サーバセキュリティソリューション「Trend Micro Deep Security」においてVMwareとの技術連携を強化し、より仮想環境に適したソリューションを提供します(第3四半期予定)。また、全国のデータセンター事業者向けのソリューション展開を開始します(第1四半期以降順次)。データセンター事業者の資産保護を行うと共に、データセンターの利用者に対しトレンドマイクロの技術を活用したデータセンターセキュリティの提供により、安全なデータセンター利用を促進します。

●「サイバー攻撃 (Cyber Threats)」分野: カスタム ディフェンス
大企業だけでなく、中堅企業も含めた幅広い企業のニーズに合わせ、より導入しやすくかつ巧妙化する標的型攻撃に対抗するためのソリューションを提供開始します。標的型メールに含まれるURLのサンドボックスによる動的な解析やパスワード保護された添付ファイルを解析する標的型メール対策製品「Deep Discovery Email Inspector」の提供(第3四半期予定)をはじめ、既存製品のサンドボックス機能拡張や検知機能強化を予定しています(第3四半期予定)。また、有償サポートサービスの拡充や個々のお客さま向けのCSIRT/SOC支援サービスのご提供(第2四半期予定)など、当社が持つ脅威防御の知見に基づいたサービス強化も実施します。また、「エンドポイント向けセンサ(※2)」は、2014年内の国内展開を検討中です。
※2 日本語名称未定。米国における製品名は「Trend Micro Smart Sensor」です。

●「コンシューマライゼーション(Consumerization)」分野: ユーザ保護の徹底
お客さまの多様なニーズに適した、様々な製品・サービスを提供します。第2四半期より、企業向けクラウド型セキュリティサービスブランド「Trend Micro Security as a Service」のサービスラインナップにおいて、モバイル、サーバ、ゲートウェイ対策のサービスを順次拡大します。
また、安全性と利便性を両立する企業向けファイル共有ソリューション「Trend Micro SafeSync for Enterprise™」を機能強化し、不正プログラム対策や情報漏えい対策など、第3四半期以降順次新たな機能を実装します。

※ TREND MICRO、Trend Micro Deep Security、Deep Security、Deep Discovery、SafeSyncおよびカスタムディフェンスは、トレンドマイクロ株式会社の登録商標です。各社の社名、製品名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。Amazon Web Services、アマゾン ウェブ サービス、AWS、およびAmazon Web Services ロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。Microsoft、Windows Azure は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。