クラウドストレージ向けデータ保護ソリューション「Trend Micro SecureCloud™」新バージョンを発表

アマゾン ウェブ サービスとの親和性を強化し、クラウド利用の実情に柔軟に対応

2013年9月25日

トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証一部:4704、以下、トレンドマイクロ)は、クラウドストレージ向けデータ保護ソリューション「Trend Micro SecureCloud(以下、TMSC)」の新バージョン3.5を、9月26日より提供開始します。

TMSCは、クラウドストレージへのアクセスを「鍵」で管理するデータ保護ソリューションです。
新バージョンでは、企業で広く利用されているクラウドサービス「アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)」が提供する一時領域の暗号化に対応するなど、より広範囲なクラウド上のデータの保護を実現します。より多様なセキュリティ要件 に対応し、PCI-DSSや、データ外部保存ガイドラインへの準拠にも有効です。また、クラウド環境の構築・管理ツールであるCloudStackに対応 することで、CloudStackで運用するストレージに広くデータ保護を施すことが可能になりました。多様なクラウド環境を運用する事業者や、ハイブ リッドクラウド環境を運用する企業など、より多様なクラウド利用形態に柔軟に対応します。

近年企業では、アクセス性能やコストメリット、耐障害性などの観点から、様々なITシステムをクラウド環境に移行しています。企業Webサイト サーバや、社内情報共有システム、基幹システムの運用など、クラウドの利用用途は多様化し、クラウドストレージ内に重要な情報が保管されるケースも散見さ れるようになりました。

TMSCは、クラウドストレージにアクセスする仮想サーバを管理・制御し、不正アクセスから企業データを保護します。クラウドストレージを暗号化することにより、データの機密性も高めます。 鍵の管理はトレンドマイクロのデータセンターで行います。ユーザは鍵管理サーバの設置や運用の手間をかけることなく、クラウド上のデータ保護を強化する ことが可能です。クラウドストレージには鍵が残らないので、鍵の紛失の心配もありません。TMSCは、企業のクラウド利用において、より使いやすい、強固 なデータ保護を実現します。

 また、本発表にあわせて、安全にパブリッククラウドを利用するためのガイドライン「パブリッククラウドのセキュリティ検討ガイド」を、トレンドマ イクロホームページ上で公開します。パブリッククラウドを導入する際のセキュリティ検討プロセスと、具体的な対策ポイントを解説しています。本ガイドライ ンは、以下サイトからどなたでもダウンロードできます(※1)。
http://app.trendmicro.co.jp/doc_dl/select.asp?type=1&cid=116
※1 ダウンロード時に、企業情報をご登録いただく必要があります。

Trend Micro SecureCloud 3.5の概要

◆主な新機能
・一時領域(Swap / Ephemeral Storage)暗号化: システムのSwap領域や、AWSが提供する一時領域 Ephemeral Storageの暗号化に対応します。これまでストレージ領域のみ暗号化対応していましたが、一時領域も含めた広範のデータを暗号化することで、データ保 護の確実性をより高めます。
・Boot領域暗号化: 仮想サーバ起動時に使用されるBoot領域の暗号化に対応します。仮想サーバ起動前に不正アクセスされ、OSごとコピーされることを防ぎます。
・CloudStack対応: クラウド環境構築・管理ツールであるCloudStack(ver3.0以降)に対応します。ハイブリッドクラウド環境 を利用する企業や、多様なクラウド環境を運用するクラウド事業者が、CloudStack上で運用するストレージに広くデータ保護を実現できるようになります。
◆提供開始日: 9月26日(木)
◆提供方法: 販売パートナー経由で提供します。詳細は、下記Webサイト内「クラウドデータ保護」提供パートナーをご参考ください。
http://www.trendmicro.co.jp/jp/business/solutions/xsp/index.html?ossl=1
◆製品詳細ページ: 対応するプラットフォームなど、本製品の詳細は下記Webサイトにてご確認いただけます。
http://www.trendmicro.co.jp/jp/business/solutions/tmsc/index.html

なお、本発表に関して、以下の通りメッセージをいただいております。

●アマゾン データ サービス ジャパン株式会社
パートナ・アライアンス本部 本部長 今野 芳弘様
アマゾン データ サービス ジャパンは、Trend Micro SecureCloudのAWSとの親和性がより強化されたことを歓迎します。AWSは、Amazon.comの運営で培ってきたセキュリティの知見やノ ウハウをAWSクラウド上で生かすことで、高度なセキュリティ環境を保持してまいりました。新たなTrend Micro SecureCloudをAWS上で提供し、お客様のセキュリティ要件に応えることで、クラウド環境導入が促進することを期待しています。

●アイレット株式会社 代表取締役 齋藤 将平様
AWSプレミア コンサルティングパートナーであるcloudpackを運営するアイレット株式会社は、トレンドマイクロ社「Trend Micro SecureCloud 3.5」の日本での提供開始を心から歓迎いたします。トレンドマイクロ社はかねてからセキュリティ製品のAWS上での提供を積極的に行っており、今回の アップデートによりAWS上で更に使いやすく、また柔軟な設定が可能となります。今後TMSCがPCI DSSに準拠するAWS環境を構築する際に必須のセキュリティソフトウェアとなることを期待しています。

●三井情報株式会社 IT基盤サービス事業本部長 渡辺 卓弥様
三井情報株式会社は、トレンドマイクロのクラウド向けデータ保護ソリューション「Trend Micro SecureCloud」の最新バージョン提供開始を歓迎します。クラウドサービス浸透が加速する中、クラウド上のデータ保護はお客さまから強く求められ ています。当社は、AWSを活用したソリューションを販売するに当たり「TrendMicro SecureCloud」による鍵管理システムを採用することでお客様に安心して活用いただけるサービスを提供してまいります。

※ 本リリースに記載された内容は、2013年9月24日現在の情報をもとに作成されたものです。今後、価格の変更、仕様の変更、バージョンアップ等により、内容の全部もしくは一部に変更が生じる可能性があります。
※ TRENDMICRO、およびSECURE CLOUDは、トレンドマイクロ株式会社の登録商標です。アマゾン ウェブ サービス、およびAWS は、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。各社の社名、製品名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。