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プレスリリース

企業の情報インフラが物理から仮想、仮想からクラウドへと移行が進む中でクラウド導入の最大障壁は「インフラとデータのセキュリティ」

~クラウドセキュリティに関するグローバル調査結果を公開~

2011年7月29日


トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証一部:4704、以下、トレンドマイクロ)は、2011年5月に企業・団体に勤めるITシステム導入の意思決定権限を持つ従業員1,200名(日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、インド各200名)を対象として実施した、クラウドセキュリティに関するグローバル調査の結果をお知らせします。

本調査において、国内ユーザの半数以上がクラウドサービスを試験的導入中または検討中と回答しており、国内でもクラウドの浸透が進むことが予測される一方で、クラウドの導入に「インフラとデータのセキュリティ」を障壁と考えているユーザが最も多いことがわかりました。クラウドの導入率はサーバ仮想化を利用していないユーザでは1割程度に留まる一方で、サーバ仮想化を利用しているユーザは5割以上がクラウドを利用してい ます。また、「クラウドの展開」を見据えてサーバ仮想化を導入するユーザも多いことから、企業の情報インフラが物理から仮想化、仮想化からクラウドへと移行されつつある現状がうかがえます。
クラウドサービスを運用中・実装中のユーザでは過去12カ月以内に4割以上がセキュリティの問題を経験しており、漠然とした不安だけではなく、クラウドを実際に導入・利用する上で新しい環境に適したセキュリティ対策が求められています。

【調査結果の概要】
<クラウドの導入状況>
①国内で2割強がクラウド導入済み、5割以上がクラウドを試験的導入・検討中
②サーバ仮想化を運用しているユーザと未導入のユーザでクラウドの導入率に顕著な差
<クラウドの課題>
③クラウド導入の障壁は「インフラとデータのセキュリティ」が国内で6割
④過去12カ月以内にクラウド利用上のセキュリティ問題を4割以上が経験
<VDIの導入状況と目的>
⑤VDIの導入は国内で3割弱、試験的運用中または具体的に計画しているユーザは2割強
⑥VDIの導入目的最多は「セキュリティの改善」、より厳しい対策を求めるユーザも半数以上
<サーバ仮想化の導入状況と目的>
⑦サーバ仮想化の導入は国内で4割、試験的運用中または具体的に計画しているユーザは3割
⑧運用中ユーザの導入目的は「セキュリティの改善」が国内で約6割、計画中ユーザではクラウド展開も5割以上

【調査の概要】
調査名: クラウドセキュリティに関するグローバル調査
実施時期: 2011年5月
対象地域: 日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、インド (6ヶ国)
規模: 計1,200名(各国200名)
回答者: 
従業員数500名以上の企業に在籍し、クラウドコンピューティングサービス、サーバ仮想化、仮想デスクトップ(VDI)のいずれかの購買について意思決定権限を持つITプロフェッショナル

【主な調査結果】

<クラウドの導入状況>

パブリッククラウドの導入率は、海外37.3%、国内21%と大きな差がありますが、国内でも50%以上が試験、検討段階にあり、今後の浸透が予測されます。また、サーバ仮想化を利用中のユーザと未導入のユーザでクラウドの導入率に顕著な差がみられ、サーバ仮想化を運用しているユーザではクラウドの導入率が約50%、未導入では10%強となっています。サーバ仮想化を運用中のユーザはクラウドの導入率も高く、物理から仮想化、仮想化からクラウドという企業におけるIT環境の移行が実際の傾向として国内でもみとめられます。

①国内で2割強がクラウド導入済み、5割以上がクラウドを試験的導入・検討中

表1:パブリッククラウドの導入状況(国内・海外) (回答者:国内200名、海外1000名)

  運用中 実装中 試験的導入中 検討中 展開の計画なし
国内 9.0% 12.0% 13.5% 42.0% 23.5%
海外 13.2% 24.1% 22.4% 28.1% 12.2%

 表2:プライベートクラウドの導入状況(国内・海外) (回答者:国内200名、海外1000名)

  運用中 実装中 試験的導入中 検討中 展開の計画なし
国内 11.0% 15.0% 11.0% 44.5% 18.5%
海外 13.3% 24.3% 21.4% 31.7% 9.3%

 ②サーバ仮想化を運用中のユーザと未導入のユーザでクラウドの導入率に顕著な差

表3:サーバ仮想化運用有無によるクラウドの導入率(国内) 
(回答者:サーバ仮想化運用中115名、未導入85名)

サーバ仮想化 パブリッククラウド プライベートクラウド
未導入 14% 11%
運用中 53% 51%

 

<クラウドの課題>

クラウド導入の障壁として国内では「データ・インフラのセキュリティ」が最も高い結果となりました(国内60%、海外48.5%)。セキュリティ以外では「費用対効果または投資収益率が不明確」や「クラウドの有効性」が高く、特に「データ・インフラのセキュリティ」と「費用対効果または投資収益率が不明確」は海外に比べ国内でクラウドの採用を止まらせる要因と認識しているユーザが多いことがわかりました。過去12カ月以内でクラウド利用中にセキュリティ上の問題を4割以上が経験(国内44%、海 外42.7%)しており、漠然とした懸念や不安だけでなく、セキュリティ上の不備や問題が実際の運用における課題となっています。

③クラウド導入の障壁は「インフラとデータのセキュリティ」が国内で6割

グラフ1:クラウドを採用する上でのリスクや障害(国内) (回答者:国内200名)

④過去12カ月以内にクラウド利用上のセキュリティ問題を4割以上が経験

表4:セキュリティ問題の経験(国内・海外)
(回答者:ITネットワーク/国内200名、海外1000名、クラウド/国内84名、海外572名)

  IT ネットワークでのセキュリティ侵害 会社が使用しているクラウドサービスに関するデータセキュリティの不備や問題
日本 24.0% 44.0%
海外 36.7% 42.7%

 

<VDIの導入状況と目的>

VDIの導入率は、国内28.5%、海外34.4%であり、試験的運用中および導入時期を具体的に計画しているユーザは、海外で48.8%に対し、国内は23.5%に留まっています。国内では、すでに利用しているユーザと、検討が具体化していないユーザで二極化の傾向がみられます。
導入目的は「セキュリティの改善」が最も多く(国内61%)、国内で計画段階にあるユーザでは「セキュリティの改善」に加え、「運用コストの低減」(52.5%)、 「管理の容易さや標準化」(49.2%)の上位3項目が突出して高く、クライアント環境に対して、安全性と運用・管理の手間やコストの課題の解決が期待されていることがわかりました。また、「VDIにはより厳しいセキュリティ手段が必要」という意見に同意したユーザが半数以上(国内57.6%、海外65.2%)あり、「セキュ リティの改善」を目的にVDIを導入・検討する企業が多い一方で、移行するだけではなく更にセキュリティを強化する必要性を感じていることがうかがえます。

⑤VDIの導入は国内で3割弱、試験的運用中または具体的に計画しているユーザは2割強

表5:VDIの導入状況(国内) (回答者:国内200名)

  現在展開し運用中 現在試験的に運用中 今後6か月以内に展開を計画 今後7~12 か月以内に展開を計画 展開の計画はあるが、時期は未定 展開の計画なし わからない
日本 28.5% 13.5% 4.5% 5.5% 19.5% 19.0% 9.5%
海外 28.5% 13.5% 4.5% 5.5% 19.5% 19.0% 9.5%

 

⑥VDIの導入目的最多は「セキュリティの改善」、より厳しい対策を求めるユーザも半数以上 

グラフ3:VDI導入の目的(国内)  (回答者:VDI導入を計画中のユーザ59名)

表6:VDIや仮想化への見解(国内・海外)
(回答者: ①VDI/国内179名、海外979名、②ハイパーバイザー/国内110名、海外584名)

○VDIにはより厳しいセキュリティ手段が必要

  大いに同意する/同意する どちらでもない まったく同意しない/同意しない
日本 57.6% 33.5% 8.9%
海外 65.2% 24.3% 10.5%

 ○仮想化に使用しているハイパーバイザーの安全性に自信を持っている

  大いに同意する/同意する どちらでもない まったく同意しない/同意しない
日本 46.4% 46.4% 7.2%
海外 77.2% 15.6% 7.2%

 

<サーバ仮想化の導入状況と目的>

サーバ仮想化の導入は国内41.5%、海外38.8%とほぼ同水準ですが、具体的な計画のないユーザは国内がやや多い結果となりました(「時期未定」「計画なし」合計:国内21%、海外11.5%)。利用中のユーザの導入目的として国内は「運用コストの低減」60%「セキュリティの改善」59.1%が突出して高く、国内外問 わず、セキュリティが重要な目的の一つとみなされています。
計画中の国内ユーザでは「クラウドを展開する戦略」55.8%、「セキュリティの改 善」53.8%、「管理の容易さや標準化」50%が上位3項目であり、特に「クラウドを展開する戦略」は、利用中の企業に比べて、15.8%も高く、今後のクラウドへの移行を見据えて仮想化の導入を検討しているユーザが多いとみられます。

⑦サーバ仮想化の導入は国内で4割、試験的運用中または具体的に計画しているユーザは3割

表7:サーバ仮想化の導入状況(国内) (回答者:国内200名)

  現在展開し運用中 現在試験的に運用中 今後6か月以内に展開を計画 今後7~12 か月以内に展開を計画 展開の計画はあるが、時期は未定 展開の計画なし わからない
日本 41.5% 16.0% 10.0% 6.0% 10.0% 11.0% 5.5%
海外 38.8% 20.4% 16.1% 10.3% 7.7% 3.8% 2.9%

 ⑧運用中ユーザの導入目的は「セキュリティの改善」が国内で約6割、計画中ユーザではクラウド展開も5割以上

グラフ4:サーバ仮想化の目的(運用中ユーザ:国内) (回答者:国内115名)

グラフ5:サーバ仮想化の目的(計画中ユーザ:国内) (回答者:国内52名)

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