第16回SMILE PROJECTレポート

~3年目の節目を迎え~
第16回「スマイルプロジェクト」メンバーの桝本です。

早くも東日本大震災より3年と言う区切りを迎える直前に、宮城県気仙沼市・気仙沼大島に14名で伺いました。
第1回目のプロジェクト参加を逃した後、「いつかは行こう」と思い続けながら行けなかった自分がいました。そんな同じ思いの仲間と共に過ごした3日間の体験談を報告致します。
まず「思った時に即行動!」「早い遅いではなく、実行すること」が如何に重要であるかを学びました。

■現地で感じた3つのコト
①まだ復興は思っていたほど進んでいない。 我々の知る術はメディアによる報道のみでしたが、想像以上に復興は進んでいないと実感しました。「一見は百聞にしかず」の諺の通り、現地に行って自分の「目」で見ないとわからぬ驚きを感じました。
②「復興支援」から「自立支援」への転機。3年で様々な復興支援が転機を迎え、これからは如何に「自立支援」が重要となると語って頂いた現地の方のお話に心を揺さぶられました。だからこそ、継続的に行う支援の必要性を感じ、会社が取り組むプロジェクトの重要性を実感しました。
③子供たちの未来を如何に考えるか。気仙沼市教育委員会のお話として「ESD(Education for Sustainable Development)プログラム」~持続可能な開発のための教育プログラム~の話を伺う事ができました。単発ではなく、未来に向けて「持続的」に進める考え方は、ビジネスにも精通すると感じました。

■未来につなげ!子供4人の父親の立場として、現地の生の状況を子供たちに伝えたく、今も傷跡の残る「向洋高校」の写真をLINEで送りました。ここで、高校2年生である娘の返信から「純粋な思い」を感じる事ができ、是非紹介させて下さい。 ~もう3年も経つのに、被災しなかった人たちからはどんどん忘れられてるような気がする。でも、被災した人たちは一生忘れないことだし、同じ時代に生きてテレビで見た、あの津波の状況や、被災した人々の声を一生忘れてはいけないなと思った。大人になってもおばあちゃんになっても、この地震が起きた時代に生まれてなかった子供たちに、ちゃんと伝えられるようにしたい。 この文を読んだ時に、自然と涙が出ました。だからこそ、純粋な子供たちが「現地で実感できるもの」は無いか。現地に貢献できる有償のツアーでも何でも、「自分の目で見て、感じ、未来につなげて欲しい」と言う思いが込み上げました。

■最後に
・「地域ボランティア」も「復興ボランティア」も規模は違えど共通点を見つけました。 ~見返りを求めないホスピタリティの精神=おもてなしの心で参加し、現地の方々と接しられるか。(写真は2日目に行った「ワカメ加工作業」のお手伝い)
・大島で地元の方々との懇親会で頂いた「小松俊浩さん」からのアドバイス。 ~関東でもいつ起こるかわからない大震災に向けて。リスクマネジメントの一環として、早めに家族のルールを決めておくことが、被災した我々から伝えられる唯一のアドバイスである・・・。

以上、「みんな笑顔で過ごせる世の中」を夢見て、1年後も再度伺って「スマイル」を届けたいと言う第16回参加者14人の思いを代表し、報告させて頂きます。
心の宝となる貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました!

活動年月日 2014年2月28日(金)~3月2日(日)